ボルボ初の電気自動車が日本登場「月1〜2回の充電でいい。スマホより楽」
2020年10月に「2050年カーボンニュートラル宣言」を発表した日本政府は、脱炭素化に向けた取り組みを進めている。その重点対策のひとつとして掲げられているのが「ゼロカーボン・ドライブ」だ。
再エネ電力と電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)を活用することで、移動時の脱炭素化を目指す。日本全体が、車の「電動化」に舵を切っている。
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そんな状況下、日本に新たな電気自動車(EV)が登場した。高級外車で知られるボルボの「C40 Recharge(C40)」だ。ボルボ初の電気自動車専用モデルで、日本初導入でもある。ユーザーの利便性を考慮し、オンラインのみの販売となっているのも話題だ。価格は719万円。
2030年までに電気自動車を構成比100%に
「我々は、プレミアムEV市場で先導的なポジションを取っていくことを目指しています」
そう話すのは、ボルボの日本法人、ボルボ・カー・ジャパンの代表取締役社長マーティン・パーソン氏。ボルボは現在、電気自動車モデルの展開に注力している。全世界で販売するボルボ車の電気自動車構成比率を、2025年までに50%、2030年までには100%にするという目標を掲げている。
日本国内では、2025年までにEV販売比率35%、EV販売数は約9,000台が目標値だ。C40は、ボルボが日本市場で拡販を行う上での“布石”となる。
1回のフル充電で約485kmの走行が可能
C40は、前輪と後輪にひとつずつ電気モーターを搭載。最高出力300kW、最大トルク660Nmとなっている。駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量は78kWh で、1回のフル充電で走行できる距離は約485キロ。150kWの急速充電器を利用すれば、約40分でゼロから80%まで充電できる。
「日本のドライバーの月間平均走行距離が500~600キロというのを考えれば、月に1~2回チャージすればいいだけ。iPhoneのように毎晩充電しないといけないわけではありません。慣れてくれば、思うほど大変なことではないと思います」(マーティン氏、以下同)