月300時間労働で手取り30万弱…29歳男性がイベント会社で過ごした地獄の日々
最近は週休3日や4日制を導入する企業も増えていますが、基本はやはり週休2日。
1993年に労働基準法が改正され、法定労働時間がそれまでの週48時間から40時間に短縮。それに伴い、完全週休2日制を導入する企業が増えましたが、それ以前の休日は日曜日のみが当たり前でした。
休みが日曜だけとは、今どきの感覚なら間違いなくブラック企業。「そんな環境で働いていたなんて信じられない!」と思う人も多いかもしれませんが、24歳から約2年半、イベント会社に勤務していた桑原聡介さん(仮名・29歳)も週休1日で働いていたひとり。ですが、当初は週休2日が約束されていたといいます。
入社当初から休日は週1日だけ
その会社はもともと企業向けの販促イベントなどを主に扱っていて、彼が入社する少し前から地下アイドルを集めた合同ライブなどを手がけていたとか。その延長で自社でも女性地下アイドルグループを作り、その担当に回されたそうです。
「でも、毎週土日ってライブなどのイベントが入っていて、私はマネージャー兼雑用みたいな立場だったので当然同行しなければなりません。入社前は毎週土日が休みということになっていたのに、勤めて1週目にして裏切られましたよ」
月曜日は睡眠2時間で出社することも
しかも、ライブは基本的に午後~夜にかけて行われ、会場を後にするのが夜11時過ぎなんてことも珍しくなかったそうです。
「そこからメンバーの子たちを連れて近くの飲食店で食事をしながら反省会などをするので、帰宅が深夜2時過ぎになることも多かったです。一応、土日が休めないかわりに平日に振替休日がもらえましたが、それも1日だけ。けど、月曜は社員全員参加のミーティングがあって、朝8時半までに出社しなければなりません。おかげで日曜は2~3時間だけ寝て、会社に行くという状態が続いていました」