脳梗塞を患ったリクルート元社員の31歳CEO。笑って死ねるか?を追求するワケ
新型コロナウイルスの流行により、人々の健康意識が高まっている。運動の機会が減ったことにより、心身の健康を保つことが難しくなったこともその一因だろう。
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中川純希さん(@zunkizzz・31歳)はリクルートでの勤務経験を経て起業し、株式会社ジザイエ(旧社名:Sケアデザイン研究所)の代表取締役CEOを務める。自宅にいながらオンラインでパーソナルトレーニングを受けられるサービス「ZENNA(ゼンナ)」の運営など、人々の健康に関わる事業をおこなっている。
中川さんはどのように起業に至ったのか、また起業後に訪れた試練で得た経験について聞いた。
リクルートで3年半勤務し、独立
中川さんは東京大学大学院で精密工学を学び、卒業後はリクルートでの勤務を経て起業した。約3年半の勤務だが、働き始めた当初は独立を考えておらず、「大学で学んだことをリクルートで活かしたい」という気持ちだったという。
そんな中川さんが配属されたのが新規事業開発をおこなう部署だった。ここでの経験と知識が、現在につながっているという。
「入社してすぐにマッチングアプリのローンチを経験することができました。そこでアプリの作り方や事業の伸ばし方、マーケティングなどを学べました。0を1に、1を10にしていくために必要なことを学ぶことができました。
自分の知識を事業として活かす方法も知れたし、もし独立しても自分で事業開発をやっていけるのではと、自信がもてるようになりました」(以下、中川さん)
リクルートでの経験が起業に繋がる
起業に至るまでにはさまざまなルートがあるが「自分にとってはリクルートでの経験が不可欠だったと思う」と話す。
「大学を卒業後、もしいきなり会社を立ち上げていたら、今とはまったく違う形になっていたと思います。リクルートという会社の中に身を置くことで、会社はどのように動いているのか、どのように運営されているか知ることができました。
起業せずにリクルートで働き続けるという選択肢もありましたが、思い描いていたプロジェクトを実現するためには、自分で起業するしかないと思い、退職を決意しました」