ソシャゲ課金で体重15kg減。スマホ中毒サラリーマンたちの実態
もはや現代人の生活とは、切っても切れない存在になったスマートフォン。
便利な半面、使用頻度が増せば「スマホがないと生きていけない」という状況をも生み出している。生活のほぼ大半をスマホに支配されている“スマホ中毒”な人々の姿を追った。
【SNS監視中毒】同僚からの「いいね!」が何よりも幸せ
――佐藤 司さん(仮名・43歳)の場合
「通勤中、昼休み、食事中、トイレ。考えてみたらスマホを10分と手放すことがないですね。職場でもデスクに“ホルダー”を置いて画面が常時見られるようにしています。というのもフェイスブックとツイッター、LINEを常にチェックしたいんです」
そう語る佐藤さんだが、一体なぜスマホ中毒に?
「僕は口ベタなので社内コミュニケーションが非常に苦手。会社では後輩相手でも話すのがうまくできなかったりする。けど、SNSやLINEのグループだとうまく話せるというか、会社関係の人間が敬ってくれるんです。
小室哲哉の不倫報道の際に、風刺の利いたコメントをして『500いいね!』を超えたときは後輩から『ツイッター、バズってましたね』と言われてすごい高揚感を味わいました」
そのせいか「常にLINEも即レスを心がけている」という佐藤さん。しかしその弊害も……。
「この前、若手の間で『深夜でも返事が速攻来て、気持ち悪い』と話されているのを知ってしまって。今後は返信のタイミングを計らないといけないなと、悩んでいます」
【カスタマイズ中毒】スマホ内が理想の環境じゃないと気持ち悪い
――三上 宏さん(仮名・28歳)の場合
一方で三上さんはスマホアプリ中毒。あらゆる最新アプリを使わずにはいられない性格なのだという。
「スケジュール管理アプリひとつとっても、次から次へと新しいものがリリースされるじゃないですか。だから、『こんなにたくさんあるのに、使いにくいものを使ったら損をしている』と思うんです。
目についたアプリを片っ端からダウンロードして、カレンダーアプリにハマったときには画面がすべてカレンダーだらけになることもありました。しかもいつも有料版アプリを買うので結構な額を毎月アプリに使ってます。最高時には500個くらいのアプリを64GBの容量パンパンに入れてましたね」
そのスマホ画面にはフォルダにあらゆるアプリが詰め込まれていて、なかなか強烈。
「次にスマホ内のアプリの配置にこだわりたくなって、それを決めるのに一晩中寝ずに考えたりしたこともありました。で、いい配置が決まらずイライラしだして、リセットしたくなりアプリを全部消したり……。
われながらバカなことをしているのはわかっているんですが、スマホ内って自分の部屋のようなイメージなので、理想の環境になっていないと気持ち悪いんです」