「パスワードを定期的に変更」は無意味!? セキュリティの新常識
パスワードをしっかりと管理するのは現代人にとっての必須スキル。
特に、会社勤めをしている方にとっては、万が一パスワードがハッキングされてしまった場合には、個人の問題だけでは済まない事態になってしまいます。
そこで今回は、セキュリティ周りで最低限やっておきたい管理方法をご紹介します。
日本人のパスワード安全度は世界平均より下
「ノートン」ブランドを展開する大手セキュリティーベンダーのシマンテックは2018年2月14日、消費者意識調査「ノートン サイバーセキュリティ インサイト レポート2017」を発表しました。
これによると、調査対象の日本人の13%がすべてのアカウントに同一のパスワードを設定し使いまわしていて、48%が複数のパスワードを紙に書き留めることで管理しているとか。
また、日本人で常に数字や記号を組み合わせた8桁以上のパスワードを使用している人は17%で、5人に1人未満。
世界平均の38%を大きく下回りました。日本人のセキュリティ意識の低さが垣間見れる結果です。
危険なパスワードとは?
パスワードの管理が意外とみんなできていないことがわかりましたが、管理方法をご紹介する前に、そもそも脆弱なパスワードと、安全なパスワードについて知っておきましょう。
脆弱なパスワードとは、誰もが知りうる個人の情報から、簡単に推測できてしまうようなもの。
例えば生年月日、イニシャル、ユーザーIDと同じものなどがそれに当たります。
また、「12345」や「qwerty」などパソコンのキーボードの配列に従っただけのものなども簡単に予想がついてしまい脆弱なパスワードと見なされています。
実際、セキュリティ会社のSplashDataが発表した2017年の「最悪のパスワード100」のトップ10は以下のようになっています。
1位 123456
2位 password
3位 12345678
4位 qwerty
5位 12345
6位 123456789
7位 letmein
8位 1234567
9位 football
10位 iloveyou
パスワードに「絶対に安全」はない!
実はパスワードに「絶対安全なもの」というのはありません。サービスごとにパスワードを変えるということは大切ですが、パスワードの内容に関しては特に“明確な統一ルール”がないというのが現状です。
次に、多くの人がパスワードに関する常識だと捉えていた説が覆されるような説をいくつか紹介します。