繋がりがあるのに孤独な若者。人気Youtuberのアドバイスに共感の嵐
若い世代のみならず、幅広い世代が日々活用しているSNS。たくさんの人と繋がることができて楽しい側面もありますが、SNSを利用することで、耐え難い孤独を感じてしまう人も少なくないようです。
7月25日放送の『クローズアップ現代+』(NHK)では、「“つながり孤独”若者の心を探って…」をテーマに、その実態が紹介されました。
【夜10時】「知り合いの幸せそうな姿を見て、自分は誰からも認められていないのではないかと孤独を感じる」(20代男性) “SNSで多くの人とつながっているのに孤独”という #つながり孤独 を感じる人が。SNSを見るとつらい、でもやめることはできない。みなさんはどうですか?https://t.co/bgihRDXdrx
— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) 2018年7月25日
ひとりぼっちじゃないのに孤独を感じる理由
「つながり孤独」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
現在では、FacebookやTwitter、InstagramなどのさまざまなSNSを活用して、友人や知人の近況を手軽に知ることができるようになりました。
しかし、自分が失敗した時や少し落ち込んでいるときに、友達が目標に向かって努力している様子や、幸せそうな様子、充実した人生を送っている様子を伝える投稿を見かけて、孤独感や焦燥感を覚えたという経験はありませんか?
このように、友人もいて決して1人ぼっちではないのに、孤独を感じることを「つながり孤独」と言うのです。
番組では、「つながり孤独」が原因となって、双極性感情障害と診断され通院を余儀なくされた人の事例も紹介されるなど社会問題になっています。
孤独を感じている人の45%は早死との研究結果が…
カリフォルニア大学の医学部助教授、カーラ・ペリシノット博士の研究によると、「孤独を強く感じている人はそうでない人に比べて死亡リスクが45%上がる」と発表しています(:参照)。
この研究は、71歳の協力者1604人を6年間にわたって追跡調査するというもので、孤独を強く感じている人の60%近くは調査期間中に日常生活に支障が出る疾患を抱えるようになりました。
また、孤独を強く感じている人が、調査終了後に死亡している確率が、孤独をあまり感じていない人に比べて、45%も高かったのです。
ペリシノット博士は「孤独は、脳内物質やホルモンを変化させるきっかけになる可能性があり、障害や早期死につながる」と指摘しています。