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「千葉のジョーカー」は京大出身の起業家だった。意外と真面目な素顔に迫る

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 森田健作前千葉県知事の任期満了に伴い、3月21日に投開票が行われた千葉県知事選挙。過去最多の8人が争い熊谷俊人前千葉市長が当選したが、ネット上ではキワモノ、いや、個性豊かな独立独歩の候補者たちが注目を集めた。

河合悠祐氏

河合悠祐氏

「コロナはただの風邪」をキャッチフレーズとした平塚正幸氏、政見放送で交際相手にプロポーズした後藤輝樹氏、「千葉のバイデンを目指す」と主張した加藤健一郎氏。そしてまるで「ジョーカー」のような白塗りメイクが特徴的な河合悠祐(かわい・ゆうすけ)氏(40歳)だ。今回はこの河合氏に、詳しく話を聞いた。

京大卒業後、弁護士を目指していた

――出身は京都なんですか?

河合悠祐氏(以下、河合):はい、1981年生まれで、京都市北区の紫野高校を卒業後、京都大学総合人間学部に入学しました。京大を卒業した後、弁護士を目指して同志社大学の法科大学院を修了したんです。

 その後、司法試験浪人を続けていました。当時は受験回数の制限があったため挑戦を断念しました。

――その後はどうしていたんですか?

河合:東京に出て、銀座の法律事務所で働きました。パラリーガルと呼ばれる弁護士の補助業務を行う法律事務員として1年程度働いたあと、ITベンチャーのノウハウを学んで独立したいと考え、恵比寿のIT企業に転職したんです。その後、人脈を作り、婚活パーティーの主催や転職支援の人材紹介などを始めました。現在は営業代行事業なども行っています。会社名の「River Junction」は、「河合」の英訳で考えました。

供託金300万円は、勉強代だと思った

河合悠祐氏

――なぜ選挙に出馬しようと思ったんですか?

河合:2020年夏の都知事選で立花孝志さんや後藤輝樹さん、平塚正幸さんが出馬して注目されているのを見て、自分だったらもっと盛り上げることができるんじゃないかと思えたんです。大学時代に市議会議員のボランティアをしていたこともあり、地方議会の議員であれば、当選は現実的ということも知っていました。

 政治に興味を持っていた学生時代の思いがよみがえってきて、まずは首都圏の選挙に出て、有権者に名前を知ってもらおうと思ったんです。そう思い立ったのが2021年1月で、日程的にちょうど1か月後に千葉県知事選に立候補できると判明。供託金300万円は、勉強代だと思うことにしました。まずは飛び込んでみないと、ノウハウも何も分からないと思ったんです。

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