「マッキンゼーが仕事相手」のはずが…化けの皮がはがれる上司の特徴
こんにちは、経営コンサルタントの中沢光昭です。
私は投資ファンドやコンサルティング会社に勤めていた時代から独立した現在も継続して、業績や諸々状態の悪い会社に深く関わってきました。財務分析なども含めてしまえば100社以上を見て、自分が経営者・幹部としては10社のマネジメントをしてきました。
前回の記事に引き続き、一緒に働いてはいけない人、避けるべき人にありがちな具体的なセリフを紹介していきます。こんなセリフを聞いたら要注意で臨みましょう。
営業マンがこんなセリフを言っていたら、要注意!
「俺、前は◯◯の手伝いをしていたんだよね~」
このときの「◯◯」には世間的に知られた仕事が入ります。これは社員というよりも、雇おうとするコンサルタントや、営業マンなどに多いかもしれません。
例えば投資ファンドの業界だと、狭い業界ですので、成功事例が出て話題になると、ワンテンポ遅れて「あの案件をやっていた」という人が、わんさか人材(転職)市場に出てきます。
特にタイミングよく買収・売却がうまく行ったケースよりも、買収した会社の業績を回復させて売却してうまく行ったケースが出ると、「あの会社の成長を担いました」という人がたくさん登場します。
自称「マッキンゼーのお手伝い」総務部長
「あの会社の再建を担っていました」
あるいは、投資先の経営幹部を募集した際、別のファンド投資先の成功事例となった会社に、ただ融資をしていただけの銀行員という人が「あの会社の再建を担っていました」といってエントリーしてきたこともありました。
勤め先がマッキンゼーを雇っていたときの窓口をしていただけという総務部長という人もいて、彼は「マッキンゼーの手伝いをしていた」と言ってましたが、まだ課長のほうが実務感覚を磨けたでしょうからマシなのかもしれません。
こうした人たちは、話題にする成果・仕事においては、自分がやったことはほとんど結果に影響を与えてないという自覚が強いです。次こそはという前向きな意欲よりも、同じ場にいてうまくいっている元・仲間への羨望が抑えられなかったりもします。
どんなことが背景にあろうとも、もしも何かを一緒にやる状況になったら、過度な期待を寄せてはいけない相手です。