結婚式で上司が長々とスピーチして…「まさかの人物のヤジ」で強制終了に
最近はコロナ禍の影響もあり、入籍しても結婚式を挙げないというカップルが増えているとか。仮に予定していても延期や中止となれば、多額のキャンセル費用も発生しますし、集団感染のリスクもゼロではありません。なによりこうしたタイミングでの挙式を躊躇する人も多いようです。
ただし、結婚式は当事者だけのものではなく、お披露目の場でもあります。平時であれば式を挙げないという選択が難しい人たちも多いでしょう。
新郎の上司は慣れた様子だったが…
2年前に同僚の女性社員の結婚式に出席した山下俊也さん(仮名・28歳)。しかし、聞くところによれば、そもそも新婦は食事会か身内とごく親しい人を招いての小規模な式を望んでいたとか。しかし、相手の男性は町役場に勤める地方公務員。仕事的な立場もあり、普通の式を挙げざるを得なかったといいます。
「新郎とも中学高校時代の友人だったため、そのあたりの本音は直接聞いて知っていました。まあ、田舎ですし、ちゃんとした式をやらないとゴチャゴチャと文句を言ってくる人も多いですからね」
式自体はごく普通の披露宴でしたが、問題は前半のスピーチ。最初に挨拶した主賓である新郎上司の町役場の次長は、慣れた様子でお祝いの言葉を述べたそうですが、次に壇上に立った人物がやらかしてしまいます。
「スピーチしたのは新婦と私が働く会社の部長でした。ところが、お祝いの言葉は話した内容の1割にも満たないひどいものでした。職場での彼女の仕事ぶりについても少ししか触れず、途中からは会社の歴史や事業内容、今後の展望について熱く語りだす始末。会場は明らかにヘンな空気になっていました」
PRとしか思えないスピーチにブーイング
ちなみにこの結婚式の主賓は新郎側の次長のみ。しかし、このときの部長のスピーチは10数分とかなり長いもので、主賓挨拶の倍以上の時間になっていたそうです。
「会場はなんかザワザワしているし、私の座っている場所からはちょうど新郎の親族席が見えたんですけど、何人かはにらむように壇上の部長のことを見て、何人かは明らかに眠そうな表情でした。ただ、当の本人は自分のせいでおかしな雰囲気になっていることにまったく気づいていない様子でした」
実は、この部長はもともと話が長いことで社内では有名でした。忘年会や新年会、社員旅行での乾杯の挨拶でも全員にグラスを持たせたまま延々としゃべり続けた前科がいくつもあり、この日も会社の宣伝ばかりしていたそうです。