元Jリーガーが100万回再生の人気YouTuberに「当初批判の声が9割だった」
YouTube人気の高まりを受けて、芸能人、著名人の“YouTuber化”が相次いでいる。あらかじめ人気や知名度も高いため、一般人YouTuberに比べて成功を収めるケースも多い。
そんな著名人YouTuberとして支持されているのが、横浜F・マリノスや浦和レッズなどで活躍し、アテネ五輪代表にも選出された経験のある元サッカー選手・那須大亮さんだ。「那須大亮公式チャンネル」の登録者数は26万人を超え、100万回以上再生された動画も複数本ある。
那須さんは、現役選手でありながら、2018年7月のかなり早いうちにYouTuberとして活動している。引退後も専業YouTuberとして事業を展開している那須さんに、転身の理由や成功の秘訣を聞いた。全2回のインタビューの前編をお届けする。
最初は9割の人から「どうなんだ」
J1クラブ・ヴィッセル神戸所属時代の2018年、那須さんはYouTubeチャンネルを開設した。
「まだ現役の選手だったことと、いまほどYouTubeが注目されていなかったことで『現役選手がYouTubeはどうなんだ』『サッカーに集中しろ』という声が反響の9割くらいでした(笑)。ただ、チームの内部では賛同の声もあって、ヴィッセルの方々も活動をサポートしてくれました。それがなければ活動はできなかったので、本当に感謝しています」
現役を引退してからは指導者や解説者の道を選ばず、専業のYouTuberとして活動していくこととなる。
「現役を退いたのが2019年で、すでに1年以上YouTuberとして活動していました。なので、『専業でやっていきます!』と言っても、みんな馴染んでいて、驚かれはしませんでしたね」
母校のサッカー部に密着する動画も
当時は一人でYouTuberとして活動していたが、現在は起業して人を雇い、業務委託なども活用しながら動画の制作、編集の業務をこなしている。1本の動画が完成するまでには、かなりの時間がかかるという。
「動画の制作時間やコストは企画次第ですが、例えば最近の鹿児島実業高校サッカー部(那須さんの出身高校)に密着した動画は、アポを取って、私と撮影スタッフの2人で鹿児島へ向かい、6日間撮影しました。
編集はチームのメンバーにお願いして10日以上かかっています。私の制作する動画の中でも、かなりハードな企画でしたね」