「貸した漫画読んだ?」LINEでしつこく勧めてくる友人と一触即発になるまで
人それぞれ好きなことや趣味は違いますが、同じ趣味を持たずとも良好な友人関係を築いている人たちもたくさんいます。しかし、そんな相手に趣味を押し付けてしまったら……。
今回は友人から好きなものをしつこく押し付けられてしまった男性のエピソードをご紹介します。
趣味の合わない友達
都内でサラリーマンとして働く青柳誠司さん(仮名・26歳)には、Dさんという中学時代からの友人がいました。彼とは高校時代まで同じゲームや漫画の話で盛り上がっていましたが、その後、青柳さんの趣味が変化したことであまり情報共有をしなくなりました。
「Dは中学時代から変わらずゲームや漫画、アニメなんかが好きで今も趣味として楽しんでいますが、僕は大学生になってから、あまりそういうものに強い興味を持てなくなって、音楽やスポーツを楽しむようになりました。それでも長い付き合いなので、趣味が合わなくなっても一緒にいるのは楽しかったんです」
たとえ趣味が合わなくても居心地の良さを感じる2人は、周囲から見てもとても仲のいい友人同士だったのです。ある出来事が起きてしまうまでは……。
漫画にドハマリしてしまう
ある時、青柳さんとDさんがいつものように2人で飲んでいたときでした。Dさんがある漫画の話をしてきたのです。趣味が合わないと言っても、お互いの話をすることはあったので、青柳さんも当初はいつも通りに聞いていました。
「Dが話していたのは興味のない僕でも知っている、ある人気の漫画のことでした。あいつが今それにドハマリしていて、とにかく面白いと。1回でいいから読んでくれ! と珍しく語気を強めて言ってきたんです」
これまでも面白いものや感銘を受けたものを勧め合うことはありましたが、興味がなさそうなら、それ以上勧めることはなかったといいます。今回も青柳さんは、話半分で軽く返事をする程度でした。
「いつもならDも『興味出たら貸すから言ってよ』くらいで話は終わるんですが、そのときはそうではなくて。飲み会後もLINEで『どうしても読んでほしい』って言われたんです。そこまでハマっているなら、一度くらい目を通してみようかなと思ってその漫画を借りることにしました」