コロナ下の住まい選び、注目は「和光・立川・西大井」SUUMO副編集長に聞く
コロナ禍でテレワークやワーケーションといった働き方が普及しつつあるなか、住まいに関する意識やニーズに対しても確実に変化が生じている。都市部と郊外との二拠点生活、中山間地域への移住…など、これからの住まいのあり方を考えている読者もいることだろう。
今回は株式会社リクルート住まいカンパニー「SUUMO」副編集長の笠松 美香氏に、住まいの最新ニーズやランキングから見て取れる注目の街について話を聞いた。
「住みたい街ランキング」に入る街・入らない街
SUUMOといえば「住みたい街ランキング」が頭に浮かぶかもしれない。毎年発表されるランキング結果から、どの街が注目されているかが分かるわけだが、「『住みたい街ランキング』はあくまで“住んでいる・住んでいない”にかかわらず、憧れの街を集計したランキングである」と笠松氏は補足する。
「2009年から住みたい街ランキングは集計していますが、ランキング上位に関してはここ10年間であまり変化がないんです。人それぞれ住まいに求めるものは違っても、横浜・恵比寿・吉祥寺・目黒あたりが上位にランクイン。『交通の利便性』や『充実した余暇が過ごせるエリア』、『住むことによるステータス』などある程度、一定の理由がありますね」
コロナ禍で注目された街とは?
そんな中、SUUMOが新たに集計したランキングが「SUUMO 閲覧数が急上昇した街ランキング2020」だ。SUUMOのサイト上に訪れたユーザーに、実際にどの街(駅)の物件が数多く閲覧されたのかをランキング化したもので、住まいに対するニーズがより如実に浮かび上がってくるという。
「『閲覧数が急上昇した街ランキング 2020』では、2019年と2020年の1月〜9月の期間で、ユーザーの閲覧数を比較・集計したもので、ちょうどコロナ前とコロナ後の住まいのニーズが反映されています。住みたい街ランキングではランクインしなかった街が多く見られるのが特徴的です」
閲覧数が急上昇した街上位3位を見てみると1位が和光、2位が立川、3位が西大井といずれも住みたい街ランキングでは挙がらなかった街だ。