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手取り15万円の22歳アパレル店員。売上が足りず自腹を切ることも

学び

 アパレルブランドのショップ店員といえば、華やかで“映える”仕事のイメージがあり、芸能界に進出した人やインフルエンサーとして活躍している人も少なくありません。しかし憧れのブランドで働く夢を叶えたにもかかわらず、「現実は思い描いていたものとは正反対でした」と話す斎藤鈴菜さん(仮名・22歳)のような人もいるようです。

アパレル店員

画像はイメージです(以下同じ)

好きなブランドで働くことになったが…

「服飾系の専門学校に行ってたんですが、私にはデザイナーやパタンナーになるほどのセンスがなかったんです。だけど、せっかく学校を出してもらったし、服飾に少しでも関わる仕事がしたかったんです

 就職活動を頑張り、普段から愛用しているブランドに就職が決まった鈴菜さん。

「でも想像以上にきつかったです(苦笑)。『毎日好きな服が着れて、思いっきりオシャレができる〜!』と張り切ってたんですが、実際のところはそんな単純な仕事じゃなくて……。私の場合は先輩とそりが合わなくて大変でしたね。高い時計してたらニラまれたり、間違って先輩の顧客を接客してしまって怒られたり……。でも、そんなの言われないとわかりませんよね」

「自分への投資」で月3〜5万円

陰口

「たまたま売り上げが良かった月があったんですが、その時は聞こえるか聞こえない声で、『調子のんなよ』と嫌味を言われました。あと世間のイメージほど自由でもないんですよね。したくないのに髪を暗い色にしなきゃいけないとか、自分に似合ってないメイクをさせられたりするのが嫌ですね……」

 ブランドによっては、季節ごとのイメージに合わせた髪色にしなければいけなかったり、メイクも指導されたりするようです。そして職業柄仕方がないとはいえ、日々の生活費を圧迫するのが……。

「自分への投資が大事な仕事なので、美容室やネイルサロン、化粧品もこまめに新しく購入しています。月々それだけで3万〜5万円の出費だから大きいですね。店長クラスは私なんかよりもっとお金をかけていると思います」

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