2か月で約30kgやせた男が食べていたもの「空腹も運動もゼロでした」
「脂を積極的に取る」というダイエットの常識を覆すメソッドで減量成功者が続出している「断糖高脂質食ダイエット」。2カ月で約30kgの減量に成功した作家の金森重樹氏が、成功法を読者に向けて語った。
断糖高脂質食で10キロ減の方法
現代日本人の食事は、米や麺類などの主食以外も糖質過多になっているため、肥満になりやすいといわれている。『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』の著者である金森氏に、断糖高脂質食で痩せるメカニズムを聞いた。
「断糖高脂質食を“ストイックな糖質制限”と勘違いしている人が多いのですが、“制限”ではなく“断糖”なんです。糖質を完全に断ち脂質を大量に摂取すると、糖質を制限した際に筋肉などを溶かして体内で糖を生み出そうとする『糖新生』ではなく、エネルギー源が『β酸化』という脂肪をダイレクトに燃やすものに切り替わり、運動を一切しなくても、体に蓄えられた脂肪だけが燃焼します。
これなら体内のアミノ酸(筋肉量)を減らすこともないのです。ただ、エネルギー代謝によって生まれる回路にはビタミンやミネラルが必須。食事での摂取は現実的でないため、サプリメントで補います」
「医学的にも理にかなっている」
朝は紅茶にMCTオイルと生クリーム(無糖)を入れたものを飲み、小腹がすいたら牛脂を溶かしたスープやナッツを食べる。そして、夜は肉や魚をたっぷり食べるという、驚きの食事だが、医学的にも理にかなっていると評価するのは、糖尿病治療を行っている医師の亀川寛大氏だ。
「糖質を摂取すると血糖値が上昇し、それを下げるためにいわゆる『肥満ホルモン=インスリン』が分泌されますが、糖尿病やメタボな人は、『インスリン抵抗性』と呼ばれる、常にインスリンが分泌され続ける状態にある。金森式のメソッドでは、脂質を中心に一日1回タンパク質メインの食事をする断糖高脂質食と併せて、食事の間隔を空ける『間欠的ファスティング』によって脂質代謝が見事に促進されていると言えます」
思い切って一度糖質ゼロに
また、極端に見えるメソッドもダイエットのモチベーション維持に効果的だと指摘する。
「ダイエットが続かないという人は、食欲をコントロールできない場合が多いのですが、これも脳内ホルモンが関係しています。少しずつ糖質を減らそうとするよりも、思い切って一度ゼロにしてしまうほうが、結果食欲も抑えられます」
作家の金森重樹氏は、実際に32㎏の減量に成功した。
<取材・文/週刊SPA!編集部>