「胸とか触らせて…」女性上司のセクハラLINEに苦しむ部下の本音
セクハラと聞くと、被害者=女性と思いがち。たしかに数としては女性の被害が多いものの、女性から男性へのセクハラも起きているのです。今回は、女性上司からのセクハラに悩んだ男性のエピソードをご紹介します。
仕事を教えてくれる女性上司
柴田隆二さん(仮名・26歳)は、主にWEBデザインなどをおこなう会社に就職して4年目。忙しい毎日に追われながらも、仕事面はとても充実していました。そんな柴田さんには、入社当時からよく仕事を教えてくれるYさんという女性上司がいました。
「Yさんはプロジェクトのリーダーなど責任ある仕事も多く抱えている方で、職場のみんなからもとても信頼されていました。僕が入社したときに教育係をしていただいてから、今も仕事を教えてくれたりアドバイスしてくれたりとお世話になっています」
仕事ができて信頼も厚いYさんですが、柴田さんには少し気になっていることがありました。それは、Yさんが頻繁にボディタッチをしてきたり、必要以上に近い距離で話してきたりという、男性が女性にしていたらセクハラと言われるような行為でした。
しかし、女性からのセクハラという認識がなかった柴田さんは、あまり意識しないように心がけていたといいます。
飲み会でLINE交換したのが発端
柴田さんの職場では、なにか大きな仕事や案件が一段落すると、関わった全員を集めて打ち上げをするのが恒例でした。そんな打ち上げの席で、YさんからLINEの交換を求められた柴田さん。あまり乗り気ではなかったものの断れず、その場でLINEを交換したのです。
すると翌日以降、YさんからのLINEが頻繁に送られてくるようになりました。しかもその内容というのが、「男ならこのくらいできて当然」「どうして彼女を作らないの?」というセクハラ発言、そして「触ったときに意外と筋肉があった」など、直接的な表現もあったのです。
「会社でのボディタッチなどとあわせてこういった発言をされることで、より違和感が強くなっていきました。ただ、無視したり怒ったりすれば会社で気まずくなるじゃないですか。だから我慢して返信していましたね」