リヤカーでマスクを売り歩く「マスク売りの少女」その正体は?
予断を許さない国内の新型コロナウイルスの流行状況。第2波は“あって当たり前”と考えるべきだろう。では、こうした状況下で「働き方」の視点で考える個人の防衛策としてできることは何か?
ステイホーム期間中、SNSで話題を集めたある新ビジネスがあった。マスク不足で価格が高騰するなか、昔ながらのリヤカーにマスクを積んで売り歩く、「マスク売りの少女」が現れた……というものだ。
まるで移動販売の豆腐屋や焼き芋屋を彷彿させるが、実はこれ「モノクル」というサービス。どこで販売しているのかをツイッターで投稿し、位置情報から客が買いにこられる仕組みになっている。
コロナ時代の隙間ビジネス?「リヤカー販売」
以前はマスクのほかに人気ゲーム機を販売したこともあり「高額転売なのではないか?」とプチ炎上もしたが、実態はどうなのか。社長の関憲人氏に話を聞いた。
「もともとは別のビジネスを展開していたのですが、新型コロナの影響で本業がピンチになりまして。そこで、苦境を利用してニーズに合うモノ(=マスクやゲーム)を売り歩くことにしたんです。高額転売という声もありますが、実際にはメーカーから正規ルートで仕入れられないので、アマゾンなどで買った高い商品を赤字で販売しているんです。
赤字でも続けるのは宣伝効果狙いです。認知が広まれば今後、ほかのビジネス展開も狙えると思っていまして。これからの季節は熱中症対策グッズも販売しようかと検討中です」
販売員は基本的に女性で、勤務時間の融通が利くことから学生や主婦などが多いという。また、関氏いわく「リヤカー販売はネットとの相性がいい」という思惑で、購入する人にはSNSでの発信をお願いしているそうだ。
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