気づけば借金200万。パチンコ依存と職場ストレスの怖い関係
手持ちが少ないとき、誰でも簡単にお金が下ろせてしまう消費者金融。その敷居の低さゆえに人生を棒に振りかけてしまう人もいるようです。
新卒で入った会社がブラック企業
「大学を卒業して最初に入った商社がとにかくブラックで、休みもなければ残業代なんか、まったくつきませんでした。交通費すらまともに出ないのは、今も思い出してもツラかったです」
そう当時を振り返るのは都内在住の江戸川貴さん(仮名・32歳)。
「終業時間がそこまで遅いわけではないものの、長時間会社にいたり、休日出勤するのが偉い、という空気が蔓延していました」
低賃金&激務で苦しむ中、ある日の終業後に先輩社員からパチンコに誘われます。
初回で大当たりし、見事にパチンコ依存症に
「ギャンブルの世界でよく言われているのは、パチンコにもビギナーズラックがあるということ。僕もその例に漏れず初めて打った時に大勝ちしたのが、どっぷりハマるきっかけでした」
それまで賭け事に触れることがなかった人生にもかかわらず、仕事のストレスをパチンコで発散するようになり、当時同棲していた彼女にも仕事で遅くなると嘘をつき、パチンコ屋に通う毎日だったそうです。
「途中からは勝ち負けたよりも、毎日パチンコをしないと落ち着かなくなってしまった……。完全に病気だったと思います。一回で何万円も溶かしてしまうので、気がつけば毎日ATMでお金を下ろしていました」