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食通の村上龍も魅了した絶品料理とは?スタッフも「これ以上食べさせるな」

ビジネス

 東京・麻布十番に本店を構える洋食屋「グリル満天星」。1988年の開店以来、多くの人に愛されてきました。

グリル満天星

※画像は公式サイトより

 それは、こだわり抜いた食材や、手間暇をかけた料理というだけでなく、ある秘密が隠されていたのです。6月13日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京)では、洋食屋「グリル満天星」の三宅尚典社長と、窪田好直料理長が特集されました。

洋食屋なのにライバルはおふくろの味

 麻布十番の本店を含め都内に8店舗を構え、売上高14億円の洋食屋「グリル満天星」。このお店の人気のデミグラスソースは、なんと1週間もかけて仕込まれたもの。こだわり抜いた食材の選定や、手間を惜しまない調理はもちろんですが、なによりも日本人の食の感覚に合わせてアレンジされた洋食がお客の胃袋を掴んで離しません。

「強いて言えばライバルはおふくろの味」と三宅社長は、番組の中でそう話します。フレンチと言えば、パンとともに食べるものですが、日本人にとって欠かせないのは白米。

 そのため「グリル満天星」では、ライスと一緒に食べることを想定して味付けやアレンジをおこなっています。そのほかにも、ロールキャベツの隠し味として白味噌を使うなど日本人に馴染みやすい味を目指しています。

「今日食べても、明日また食べたくなる」ように全品のレシピを考えていると三宅社長は番組の中で語ります。毎日食べても、飽きが来ないというのは、まさに「おふくろの味」と言えるでしょう。

窪田さんのデミグラスソースに惚れ込み…

ドミグラスソース

※画像はイメージです(以下同じ) ©Moongroow CC BY 4.0

「グリル満天星」の社長、三宅尚典さんは1963年に東京・丸ノ内「パレスホテル」に入社。ホテルマンとして働いていました。その時に食べたフランス料理の味に魅了され、「いつか自分の店を持ちたい」という夢を持ちます。

 一方、料理長の窪田好直さんは、1954年に丸之内会館に入社します。彼の料理の腕が買われ、6年という異例の早さで料理長に就任。その腕前は、天皇の料理番として知られる秋山徳蔵氏の耳にも届き、宮中料理の盛り付けを任されるほどでした。

 知人の紹介で窪田さんと出会った三宅さんは、彼の作ったデミグラスソースの味に惚れ込んで意気投合し、二人三脚で「グリル満天星」をオープンさせ、これまでやってきました。

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