「座っているだけで日給2万円」求人に惹かれて入社したら…勤務地に絶句
5月ももう終わり、新生活にもそろそろ慣れてくる頃だと思います。しかし、なかには就職した企業が入社前と思い描いていたものと違うと感じている人もいるのではないでしょうか。
「日給に惹かれて入社したらトンデモ勤務体制だったんですよ……」と語るのは昨年、新社会人になった早見貴明さん(仮名・23歳)。大学では機械工学を専攻し、システムエンジニアを目指し、某大手電機メーカーに就職します。
“日給2万円”に惹かれて入社してみると配属先は…
早見さんが、キャリアセンターで見つけた「日給2万円、座っているだけ!」という求人に惹かれて応募したのは、電気メーカーの工場のシステム管理の仕事でした。
「自宅も本社も大阪なので、勤務先は都心部を予想していたのですが、研修が終わって、いざ配属の勤務先を知って、ビックリ。なんと瀬戸内海にある離島だったんです。確かに日帰りで行けないこともないし、僕も旅行で行ったことはある場所でしたが、ここに毎日出勤するのか……と考えただけでも気が遠くなりましたね」
配属された工場がある島までは会社の送迎車で2時間。渋滞を避けるために朝6時には出発地・大阪駅に着かなければならないといいます。
ネットもコンビニもない、厳しい労働環境
「そして出社初日、勤務先に着いて、まずビックリしたのは周りに何もないことでした。工場地帯なので周りに少しは飲食店ぐらいはあるかなと思ったんですが、見事に何もなくて。昼食が食べられるのは工場の食堂のみ。さらに僕の携帯キャリアの電波が入らなくて、休憩中にネットすら見れないんですよ。彼女から何度もLINEが来ていたのに返信どころか既読にもならないから、機嫌を悪くしちゃって。説明するのも一苦労でした」
しかし、驚くのはそれだけではありません。さらに厳しい勤務体制が早見さんを苦しめます。
「求人には“座っての作業”と書いてあったんですが、システムトラブルがあると外で機械を見ていなくちゃいけないんです。島なので周りに日よけになるものは何もなくて、暑い日や雨の日でもずっと立ちっぱなしで上を見てなければいけないんです。
せめて時間が決まっていればまだ我慢できるのですが、いつまたトラブルが起きるか分からないし。しかも見ているだけなので睡魔も襲ってくるので、ひたすら眠気と暇との戦いでしたね……」