平成の象徴「SHIBUYA109」が大型改装。アートディレクターを直撃
平成を象徴する渋谷のランドマークタワー「SHIBUYA109」が創業以来、初めてとなる大型リニューアルが着工されています
そのクリエイティブ・ディレクターに就任したのは、「マイナビ presents 第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」のキービジュアルなど多くの“カワイイ”をプロデュースしてきた異彩のクォーターAD(アートディレクター)、五十嵐LINDA渉さん。
文化の発信地である渋谷のランドマークタワーSHIBUYA109で、彼が表現する「これからの日本のカワイイ」はどんなものなのでしょうか。
コンセプトは「SHIBUYA109で出会おう」
――まず、五十嵐さんがクリエイティブディレクターとして監修している範囲を教えてください。
五十嵐LINDA渉(以下、五十嵐):廊下や、エレベーターホール、エントランスなど共用部分のすべてになります。今はSHIBUYA109を変えるという使命に燃えていて、今らしいインスタ映えでカワイイ、世界一フォトジェニックな空間を作り上げるつもりです。
――ビルの問題もあり、改装が進まなかったSHIBUYA109は、なんとなく平成に取り残されそうな印象でしたが、今回のリニューアルのコンセプトなどはありますか?
五十嵐:SHIBUYA109は、B2から8階までの10フロアから成っているのですが、全フロアそれぞれのコンセプトを用意しています。
「カワイイ」と一言に言っても、例えば10代が感じるカワイイと、20代が感じるカワイイは違います。いつ、誰が来てもカワイイと思えるような、「SHIBUYA109で出会おう」をコンセプトに空間デザインをしています。
ダイバーシティに新しい“カワイイ”を
――五十嵐さんが考える、これからの渋谷のカワイイってどんなものですか?
五十嵐:私自身、高校時代はSHIBUYA109のリアルユーザーでしたが、今の渋谷に一番感じているのは、ありとあらゆる文化の集合体として、ダイバーシティ感が強くなってきたということです。
だから、誰が訪れてもいいように、さまざまなカワイイをSHIBUYA109で混ぜ合わせたいと思っています。もはやSHIBUYA109のカワイイは、昔のようなギャルっぽいカワイイだけではないと、その全てを表現していきたいです。