ピエール瀧作品の「配信・販売自粛」に賛成?反対?20代男子に調査した
テクノユニット・電気グルーヴのメンバーであり、俳優のピエール瀧がコカインを使用したとして3月12日に麻薬取締法違反容疑で逮捕された。
概要はすでに各所で取り上げられていることだが、もうひとつ波紋を呼んだのが、彼の出演ドラマや電気グルーヴのCDが相次いで販売・配信自粛されたことだった。
逮捕を受けて、NHKは連続テレビ小説『あまちゃん』や大河ドラマ『龍馬伝』の過去作品を全話配信停止に。ゲーム業界でも『JUDGE EYES:死神の遺言』をセガが販売自粛、電気グルーヴの音源は販売&配信停止・CD回収されることになった。その余波は「不祥事によって作品が封印されるのは是か非か」という議論へと発展していった。
そこで今回、BizSPA!フレッシュでは、20代男性・100人を対象にアンケートを実施。ピエール瀧の作品が、販売や配信を自粛されることについてどう思うか、若い世代の声を集めた。
半数以上が作品のお蔵入りについて「反対」
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Q.麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧の関連作品(映画・ドラマ・楽曲)が次々とお蔵入り。賛成? 反対?
賛成:44人
反対:56人
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アンケートには「賛成」と「反対」の2つの選択肢を用意。のちに選んだ理由を、自由記述形式で答えてもらうかたちで実施。
結果は上のとおりで、反対が半数以上を占めている。しかし、賛成よりやや優勢といった程度で、意見は2分された。では、なぜそれぞれの選択肢をえらんだのか。回答者の意見を見ていこう。
犯罪の“みせしめ”にするべきという辛らつな意見も
作品の自粛について“賛成”と答えた44人のうち、比較的多くみられたのは作品自体の評価にかかわらず、ピエール瀧本人の“罪”に向けた手厳しい意見だった。
「悪いことに手を貸したから」(29歳)
「犯罪者のやつを見たくないから」(24歳)
「気分が悪くなるから」(28歳)
「放送や公開をされても作品にいい印象を与えない」(21歳)
コカインを販売したわけではないので「悪いことに手を貸した」は違うような気もするが…。やはり出演者のイメージは、作品にも影響をおよぼすのか。
なかにはここ数年、芸能界を揺るがしている“薬物”に手を染めたことに対する「麻薬に手を出したらこういうことになる」(27歳)といったコメントや、出演者の不祥事への対応として「罪をおかしたらどれほど迷惑をかけるのか、見せしめにすべき」(27歳)という辛らつな意見もあった。
過去にも、出演者の不祥事により作品が封印された前例はある。芸能界の慣例としての見方から「今までもお蔵入り作品が多いので、事件を起こした人の措置としてはしかたない」(25歳)というコメントもみられた。