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「ブラック企業大賞」ノミネート9社が発表に!過労自殺、セクハラ…有名企業がズラリ

ビジネス

外国人技能実習制度にまつわる問題

 数百人のフィリピン人技能実習生を不正に働かせていたとして「日立製作所・日立プラントサービス」がノミネートされました。実習生は配電盤や制御盤を作る「電気機器組み立て」を習得するはずでしたが、実際には関係ない作業しかさせていませんでした。

 かねてから外国人技能実習制度は、外国人を不当に低い賃金で雇っていたり、劣悪な労働環境で働かせていたりする事例が少なくなく、現代の奴隷制度なのではないかという指摘を受けています。

 その他にも、行員に過大なノルマを課す一方で、壮絶極まりないパワハラや不正融資を行っていた「スルガ銀行」、有給取得に際して支店長が「有給チャンスクイズ」なるメールを送ったことが明らかになった「ジャパンビバレッジ東京」など、特にニュースで注目された企業がノミネートされました。

2017年ブラック企業大賞「引越社」

引越社

photo by 円周率3パーセント CC BY 4.0

 ここからは、過去に大賞を受賞した企業の事例とノミネート理由を紹介していきます。さすが大賞とだけあって、目を覆いたくなる実態が浮き彫りになっています。

 2017年に大賞を受賞したブラック企業は“アリさんマークの引越社”として知られている引越社・引越社関東・引越社関西など「引越社グループ」です。

 当時、引越社関東に所属していた男性社員を、労働組合への加入をきっかけに2年間にわたってシュレッダー係に任命。さらに、氏名・顔写真・年齢入りの「罪状ペーパー」と呼ばれるチラシを全支店に掲示し、不当な懲戒解雇したことが大きな話題になりました。

 また、労働組合に対して副社長などの幹部が尋常ではない恫喝をする動画も話題になるなど、その「漆黒なるブラックぶり」からブラック企業大賞2017が授与されました。

2016年ブラック企業大賞「電通」→22時以降の残業禁止に 

 2016年の「ブラック企業大賞」に選ばれたのは前年末に当時24歳の女性社員が自殺した大手広告代理店「電通」。

 彼女のツイッターが公開されるなどして、電通は社会的に厳しい批判にさらされ、経営トップが交代。2016年11月に「電通労働環境改革本部」を設置するなど抜本的な働き方改革につながりました。

 22時以降の業務原則禁止や勤務間インターバルなど、毎月1回、全社員が一斉に平日に休む「インプットホリデー」などさまざまな取り組みが行われています。

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