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流行語大賞、最もピンとこない候補を20代が選出「高プロ?読めない…」

コラム

第3位 筋肉は裏切らない 45票

 いよいよ20代がピンとこない流行語、ベスト3位です。「筋肉は裏切らない」とは、NHKで8月より放送が開始した筋トレ番組『みんなで筋肉体操』で使われているフレーズです。

 俳優の武田真治さんなど、筋肉自慢の男性3人が真面目に筋トレする姿をただただ流し続けるというこの番組。わずか5分間の放送で、これまで正式な放送は4回だけしかなかったのにもかかわらず、ネットでは大反響だったようです。

 しかし「筋トレしているけど、この言葉は知らない」(25歳、男性、会社員)「この言葉って僕が生みの親ですか? たまに使っています(笑)」(26歳、男性、自営業)と、筋肉自慢でも、ピンとこないという意見が続々。

 それにしても5位にもNHKの番組関連の流行語がランクインしていましたが、やくみつる(選考委員)はよっぽどNHKを見ているんでしょうね。

第2位 ご飯論法 50票

おにぎり

 20代がピンとこない流行語、おしくも第2位だったのは「ご飯論法」という謎の言葉。法政大の上西充子教授がツイッターに投稿して話題になり、国会審議でも引用されたという「政治家の国会答弁の言い逃れ」を指す言葉だとか。

 たとえば「今日は、朝ごはんは食べましたか?」と聞かれて、何かしらの理由でご飯を食べたことを黙っておきたい人が「ご飯は食べませんでした(パンは食べたが、それは黙っておく)」と言い、「じゃあ、何も食べなかったんですね?」と追求されても「食べたかもしれないけど、そもそもどこまでを食事の範囲に入れるか一度、考える必要があります」とのらりくらり言い逃れすることらしいです。

「まったく耳にしたことない」(26歳、女性、会社員)という人が多く、なかでも「サンドウィッチマンのほうかと思った」(29歳、男性、フリーター)という意見がちらほら。

 これは「カツカレーはとんかつとカレーのカロリーが喧嘩してゼロ」「ドーナツは穴が空いているからカロリーゼロ」など、サンドウィッチマンの伊達みきおさんの持ちネタ「カロリーゼロ理論」のほうですね。いっそ、こっちにしたほうがよかったのでは?

 それにしても流行語大賞は毎年、政治関連の言葉が多いです。「毒まんじゅう」「集団的自衛権」など毎年ピンと来ないのは気のせいでしょうか。

第1位 GAFA(ガーファ) 54票

 20代がもっとも「ピンとこない」と回答した今年の流行語ノミネート、1位は「GAFA(ガーファ)」。半分以上の人が「知らない」と答えたこの流行語ですが、実は身近な企業の頭文字を並べたものです。

 Google(G)、Apple(A)、Facebook(F)、Amazon(A)と、今や世界にまたがるグローバルIT企業の「勝ち組」を指す言葉です。これ以外にも、NetflixやMicrosoft、アリババグループなどを加えた「GAFMA」「FANG」「FAAA」といった言葉もあるようです。

 字面を見ればわかりそうなものですが、口頭で「ガーファ」と言われても何のことかわかりませんよね。「チョコレートのGABA(ギャバ)かと思った」(27歳、女性、OL)「サッカーの用語ですか?(おそらくFIFA)」(25歳、女性、パート)という声がありました。

 また、「まったく知らなかった。(初めて知って)日本企業はもう世界でお呼びでないんですね…」(28歳、女性、会社員)という悲しい声も。

 ここまで紹介した8つのノミネート。「たしかに知らなかった」、あるいは「いやいや、それくらい常識よ」という言葉もあったかもしれません。トップテンと年間大賞は12月3日に発表。最終的にどのような言葉に決まるのか楽しみにしましょう。

<TEXT/bizSPA!取材班>

【調査概要】
調査内容:「流行語大賞」ノミネートに関するアンケート
調査期間:2018年11月9日
調査人数:全国の20~29歳の有職者男性100人(インターネット調査)

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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