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広瀬アリス「仲良くなるなら適当な人じゃないとダメかも」

暮らし

 偶然にも手に入れた拳銃が、主人公・西川トオルの日常を狂わせてしまう――。

 芥川賞作家・中村文則さんのデビュー作にして衝撃作『銃』が映画化。11月17日に公開されました。トオルを演じるのは、気鋭の若手俳優・村上虹郎さん(21)。トオルのことを気にかける女性・ヨシカワユウコ役に広瀬アリスさん(23)が抜擢され、シリアスな世界観を作り上げています。

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 ここでは、広瀬さんにインタビュー。「もともと存在は知っていた」という作品の印象から、女優としての意識、プライベートの意外な姿まで聞きました。

若い子特有の喪失感に共感

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――撮影、お疲れ様でした。シックな雰囲気の撮影でしたね。

広瀬アリス(以下、広瀬):そうですね。大人っぽい感じで、楽しかったです。普段来ている服というと基本真っ黒で、大人な要素が何もなくて(笑)。大人っぽい方向で、普段着ない色味のものをたくさん着られました。どのシチュエーションも好きでしたけど、銀色の壁のところで撮ったのは珍しかったですし面白かったです。

――今回出演された映画『銃』ですが、オファーを受けたときの心境は?

広瀬:原作が中村文則さんという、すごく有名な方で。『銃』ももちろん以前から知っていて、人間味のある作品だっていうイメージを持っていました。実写になると、どう描かれるのかなって思っていたんですけど、主演が虹郎くんということで。すごく面白いものになりそうだなって、純粋に思いました。

――今回演じたヨシカワユウコに共感するところはありました?

広瀬:最初に「トオルにとって唯一の救いであるキャラになって欲しい」と言われていたんですけど、完全なる天使ほどではないんです。トオルもですけど、ユウコ自身も悩みを抱えていて、打ち明けることなく、ただ互いに心の拠り所にしているっていう関係性なので。

――ユウコも、それなりに抱えているものがある。

広瀬:孤独に思うこともあるだろうし、みんな敵に見えたりもする。そういうモヤモヤに対してイライラしてしまうっていう、若いコ特有の喪失感に対しては、共感できるなって思いました。私も、仕事に限らず19~20歳の頃にはそういう感じだったなって今は思うので。

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