25歳、社長アイドルの成功哲学「心の底の衝動を大切にする」
シンガーソングライター・里咲りさ、愛称「しゃちょー」。個人事務所とレーベルを立ち上げ、営業、プロモーション、制作、経理、アーティストなど「里咲りさ」にまつわる活動のほとんどを自らこなしています。
今回のインタビューでは、徹底したDIYスタイルを貫く里咲さんのルーツとこれからについて伺いました。
思いついたらすぐ行動するんです
――先日行われたライブのMCで「勢いと根性が大事だけど、計画的にもね!」と言ってました。里咲さんって割と衝動的ですよね?
里咲りさ(以下、里咲):ずうっとそうですね。思いついたらすぐ行動しちゃうんですよ。熱があるうちにやらないと、すぐに飽きちゃうんです。1年とか2年のスパンで計画をやり通すのは苦手で。
高校時代は小説書くのが好きで持ちこみしたり、テレビの企画書を送ったりもしました。
自分で作った曲をレコード会社だけじゃなくて、アーティストさん本人に送ったりもして。誰かにピックアップしてもらったほうが話が早いと思ってやったんですけど、取り合ってもらえるはずもなく(笑)。
――ずっと創作活動が好きだったんですか?
里咲:創作とか企画を考えるのが好きでした。
ラジオがずっと好きで、小学生のときは自分で番組作ってカセットテープに録音してました。友だちからお便りをもらってそれを読んで答えるんです。そのカセットをみんなに配って聞いてもらいました。もう残ってないですけど。
人生で大切なことは全部大学以外で学んだ
――早稲田大学に入学されたのが、ちょうど東日本大震災の年で、すぐに休学されたんですよね?
里咲:相当なショックを受けて。それまで「いつか」のために毎日生きてたけど、その「いつか」が突然なくなるかもしれないって18歳ながら思ったんですよね。人生見つめなおすことにしたんです。
――それが大きな転機だった。
里咲:そうですね。1年休学して営業職で働いて「学歴は関係なくて、仕事できたほうが勝ちなんじゃないか」って気づいたんです。
もちろん勉強をしないとできない仕事もあるけど、私の人生においては、早く仕事を覚えたほうがいいかもしれないと思って。