渋谷のアフロ社長に聞く「バズるアイデア」の生み方。チケット1万枚を数日で完売
「低音卓球」でSONYとコラボ
――具体的にどんなクライアントがいましたか?
アフロマンス:去年は「低音卓球」という、SONYさんのポータブルスピーカーのイベントの企画・実施をやりました。どこでも持ち運べるポータブルスピーカーということで、意外性のある場所の一つとして「卓球場」でやることになりました。
「スピーカー」と「卓球」……やるなら一目で面白いと思える企画にしたいと思っている時に、以前、六本木アートナイトで見かけたドーナツ状の卓球台を思い出し、卓球台自体の形を思いっきり変えてみることを考えました。
――卓球台が意外なところにつながりますね。
アフロマンス:そして、平面じゃなくて立体的に曲げたら面白いんじゃないかと感じたので、筒状の卓球台を2本並べてみたら、「おおっ、でかいスピーカーじゃん!」と(笑)。
結果として、そのままLEDとウーファーが連動する巨大な筒状の卓球台を作りました。ボールを打ち合いながら、両サイドのスピーカーからは、重低音の効いた音楽が流れてライトが光るという仕組みです。
掛け合わせるものが離れるほど面白いアイデアに
――結果として、SNSなどで拡散され、話題にもなりましたが、これは意図してですか?
アフロマンス:もちろん。体験したらSNSで広げたくなるのはもちろん、タイムラインで気になるようなネーミングの設計も重要です。さらにメディアが取材してみたいと思う内容に仕上げておくことも。そのへんの細部のディティールまで設計します。
――具体的に、アイデアを考えるときのコツのようなものはありますか?
アフロマンス:例えば「異質なものを組み合わせる」こと。掛け合わせるものが離れるほど面白いアイデアになりやすいですね。それぞれが繋がらないものを上手にくっつけてやると、誰も考えつかないアイデアが体験できたりします。