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新社会人が絶対にやってはいけない3つの悪習慣

学び

 新入社員、または働いて1~2年は経ったけど、気持ちを新たに新年度を迎えたいと思っている20代のビジネスマン。みなさんにとって、この先長く、楽しく笑顔で働き続けたいならば、絶対にやってはいけない「3つの悪習慣」があります。今までに1万人以上の働く人と面談をしてきた産業医の武神健之さんに教えてもらいましょう。

1.絶対に自分と他人を比べてはいけない

ビジネスマン

※画像はイメージです(以下、同じ)

 新入社員が絶対にやってはいけない1つ目の悪習慣。

 それは、社会人になったら「他人と自分を比較しない」ということです。他人と自分を比較するべきでない理由は3つあります。
 
 まず、多くの新社会人は今まで、同学年の人と自分を比べて、「自分のレベル」を把握していました。しかし、社会人になると、自分より上に30学年以上も年上の人もいます。

 しかも全員新人の自分より仕事を知っている人たちです。そのような人たちと自分を比べても、落ち込む以外ありません。比べること自体が間違っているのです。

 なぜならあなたは50%の確率で、平均以下だからです。これが次の理由です。

どんなに優秀な学生も平均点以下になる覚悟を

 私の経験上、入社時面接でどんな綺麗事を言っていた学生でも「同じレベルの先輩がこのレベルの会社を受けていた」「同じレベルの友人たちが受ける会社を受けたら、受かった」という理由でその会社に入ってくる人はたくさんいます。

 今までクラスのなかで、上位10%にいた人もその会社に入った時点で90%の人は、上位10%から脱落しています

 同様に、今まで平均上だった人も、新しい集団ではすでに半分の人は平均以下に落ちています。つまり、他人と比較することは高い確率で自分を楽にはしてくれないのです。
 
 そして最後に、これから30年以上続く職業人生上、大切なのは現時点での能力よりも、個としての成長とそれによる“これからの”能力であるからです。

 他人と自分を比較する人は、その比較した他人を追い越した時点で満足してしまい、成長が止まってしまうのです。昨日の自分よりも今日の自分、先週よりも今週、先月よりも今月、1年目よりも2年目、それぞれで過去の自分よりも成長していることが大切なのです。今、他人と比べることは優先課題ではありません。

 社会人になったら他人と自分を比べることをやめましょう。他人と自分を比較してもしょうがない。何事にも初めてのことはできなくてもしょうがない、いずれ自分は出来るようになれるという、揺るがない信念をもっていただければいいと思います。

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