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“アットホームな会社”に入ったら地獄だった。「有給?家族なのに?」と社長

ビジネス

社員を下の名前で呼ばなきゃいけない

頭を抱える男性

 また、「社員間では下の名で呼び合う」というルールがあったそうです。

「僕、基本的に職場の人と親密な関係を築きたくないタイプの人間なんですが、下の名前で呼び合うだけで、なんか急に距離が近くなっちゃう感じになっちゃいますよね。それが嫌だっていうのが根底にあるからか、入社して間もない頃は間違えて、社長を苗字で『〇〇さん』って呼んでしまうことがあったんです。でも、その時はいつも無視されていました」

 間違えたと思ったAさんが、慌てて社長の名前で言いなおすと「……なに?」って回答が返ってくるとか。思わず「めんどくせー!!!」と叫びたくなるようなルールですが、「社長曰く『せっかく親につけてもらった名前を活用しよう』とのことです。あと、苗字で呼び合うのは他人行儀で嫌みたいです。まあ、他人なんですけどね」。

 とのこと。逃げ場、ゼロ! 地獄の社内ルールが始まったようです。

みんなの距離が近すぎて逃げ場がない

 この会社で、Aさん以外の3人はみな親族だったそう。

「しかも、うち2人は一緒に住んでたので、家族のいざこざみたいなものを会社に持ち込んでくるんですよ。朝出社したら雰囲気でわかるんですが、みんな『ムスッ』としてるんです。で、唯一の部外者である僕がサンドバックにされるんです

 実際、椅子に座っただけでなぜか舌打ちされ、1回鼻をすすっただけで「うるさい!」と言われたこともあるとか。「狭いワンフロアの会社で逃げ場がない」ため、機嫌が悪いときは、「毎回お腹痛いフリしてトイレに行ってた」とか。

 一度だけ「お腹が痛いと嘘をついて休んでいた」というAさん。そこで、忘れられない経験をしたとか。

「社長が薬局で正露丸を買ってきてくれて。『うわ、いいとこあるじゃん!』ってちょっと感動したんです。でも、それも束の間で『これは貸しよ』って言ってきたんです。小せぇなぁって思ってしまいました」

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