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新卒で年収1000万も…サイバーエージェントの給与制度ってどうなってるの?

ビジネス

「ワクワクする目標」で一般社員の給与もアップ

 さて、もうひとつの「ワクワク感」です。

 新卒社長になれない人は、給与が上がらないのかといえばそんなことはありません。サイバーエージェントでは、半年に1回、給与査定が行われ、そこでは「目標の達成度」が査定の軸になります。

 こんな話をすると、「それってノルマ!?」という想像を、ついついしてしまいがちです。

 しかし、それでは社員が委縮してしまいます。例えば「事業プランの申し込みを最低100件集めろ」と言われるとげんなりしますよね。

 けれど、「1つでいいから、新会社につながるビジネスを生み出そう」と言われれば、誰もがワクワクして取り組めます。

 大事なのは「感情の報酬」。心理的な満足度や、自己実現の達成度などお金以外の面でも満たされた社員ほど成長します。ワクワクしながら仕事をしていれば、結果として目標を達成しやすくなります。給与もアップしていき、やがては大事な事業の責任者に抜擢されるという好循環につながっていくのです。

「実力主義型終身雇用」で安心して働ける

握手

※画像はイメージです

 年齢や社歴にとらわれない人事が行われているサイバーエージェントですが、単なる実力主義というわけではありません。

 もう一つの大きな特徴に「実力主義型終身雇用」という独自の仕組みがあります。

 同社は創業から約20年が経ちますが、発足5年目を迎えたころは、離職率が30%を超えていた時期もあるとのこと。社内の雰囲気も悪く、仲間と飲みに行くようなこともありませんでした。

 これでは事業の拡大も望めません。そこで実力だけでなく「人」を大事にする方針に転換。人事制度を整備し、「競争だけはなく協調」という方針のもと、経営トップが社員に対し「終身雇用」を約束したのです。社員が安心して長く働ける職場づくりをしたことが今日の成長につながったといえるでしょう。

 大胆な給与システムと終身雇用という、一見アンマッチな組み合わせこそがサイバーエージェントが時代をリードするビジネスを生み出せる源泉なのかもしれません。

<構成/bizSPA!取材班>

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