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「飲むだけでOK」は間違い!?日本サプリメント協会代表が語るビジネスパーソンとサプリメントの上手な付き合い方

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「飲むだけでOK」は間違い!?日本サプリメント協会代表が語るビジネスパーソンとサプリメントの上手な付き合い方

コロナ禍以降、健康への意識が一段と高まった現代社会。ビジネスパーソンの間でも、サプリメントを日常的に取り入れる姿が珍しくなくなりました。忙しい毎日の中でも手軽に栄養を補える心強い存在ですが、一方で、誤った摂取は健康を損なうリスクもあります。そこで今回は、日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さんに、現代の働く人々とサプリメントの上手な付き合い方・活用法について尋ねました。

効率を求める現代だからこそサプリメントと正しく付き合うことが重要

日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さんとアスリートの須山さん

日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さんに、現代の働く人々とサプリメントの上手な付き合い方についてインタビュー。さらに今回は、最近増加している仕事をしながら筋トレなどのトレーニングに励むビジネスパーソンにとって参考になる具体例をいただくため、現役アスリートである須山さんにも同席いただきました。

日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さん

――まずお伺いしたいのですが、そもそもサプリメントというのは、どういったものなのでしょうか?

後藤さん:現代サプリメントの原型は、1930年代にアメリカの研究者・カール・F・レンボーグ氏によって生まれました。当時のアメリカでは、都市化や加工食品の普及で食生活が偏り、心疾患など生活習慣病が深刻な社会問題になっていました。その背景からレンボーグ氏は「食事だけでは不足しがちな栄養を補う手段を提供したい」と考え、植物由来の素材からビタミンなどの栄養素を抽出する研究を現代のサプリメント開発へとつながっていきました。

――なるほど。サプリメントは「不足している栄養素を補うため」という役割なんですね。

後藤さん:はい、本来はそういう成り立ちなんです。そもそも「Supplement(サプリメント)」という言葉の意味も“補充するもの”という意味があります。ただ一方で、サプリメントが知られるようになった約30年前の日本では、「飲むだけで痩せる」や「飲めば健康になれる」といった、言わば“魔法の薬”のような、本来の役割とはズレた認識で広まってしまったんです。私たちがこの協会を立ち上げたのは、そういった誤った理解を正すためというのも理由のひとつですね。

――日々働くビジネスパーソンにとって必要な栄養素はありますか?

後藤さん:それは人それぞれの普段の食生活によって異なるので、一概には言えません。例えば、お魚をあまり食べていない方であれば、オメガ3系脂肪酸が不足している可能性がありますし、野菜や果物をあまり食べないという場合は、ビタミン系といったように千差万別です。

ただ強いて挙げるとすれば、カルシウムや食物繊維はいま日本人に不足しがちな代表的な栄養素といわれています。食物繊維によって腸内環境が整うと、体調を崩しにくくなるだけでなく、近年注目されているセロトニンの分泌にも関わっているので、重要かと思います。

日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さんインタビューカット

また、シニア世代に意識してほしいのはたんぱく質です。意外かもしれませんが、実は年齢を重ねるにつれてたんぱく質必要量は増えていくんです。健康を維持するためには、やはり適度な運動が欠かせません。運動をすることで筋肉の衰えを防ぐことが大切です。どうしても加齢に伴って食事量が減ってしまいがちですが、そういときこそ、サッと手軽に飲めるプロテインなどを使うのもおすすめです。

――時間がない中でも、サプリメントの効果をなるべく効率的に摂るコツなどはありますか?

後藤さん:そうですね。例えば脂溶性のビタミンなどは食事後に摂った方が空腹時よりも吸収されやすいです。また、いま研究が進んでいる時間栄養学の観点からすると、朝に吸収されやすい栄養素などはあります。ただ、出張などでスケジュールが変わってしまうこともあるでしょうから、常に決まった時間にサプリメントを飲むのが難しいこともありますよね。そう考えると習慣化して続けることをより意識してもらったほうがいいかもしれません。

――現在では働く中でもランニングや筋トレなど、運動を習慣にしている人も増えていますよね。そうした人たちの体づくりにおすすめのサプリメントはありますか?

後藤さん:それはプロでもある須山さんの方が詳しいかな(笑)?

アスリートの須山さん

須山さん:そうですね。トレーニングを始めた知人から「どんなプロテインを飲むのがおすすめ?」と聞かれることもよくあります。ただ話を聞いてみると、そもそも目的に合った栄養素を摂れていなかったり、食事を抜いていたり、生活リズムが整っていなかったりと、サプリメントを摂取する以前の問題があるケースも多いんです(笑)。

練習で疲れていると、買い物や料理をするのが億劫になることもありますが、食生活の偏りはパフォーマンスに直結します。これはアスリートに限ったことではなく、働きながら運動を続けている方にも同じことが言えると思います。まずは食事を基本に、足りない部分をサプリメントで補いながら、栄養バランスを意識することが大切ですね。

インタビューに応える日本サプリメント協会 代表理事の後藤典子さん

――最後に、サプリメントを利用する上で注意すべきことはありますか?

後藤さん最も注意すべきことは「過剰摂取」です。薬と同様に用法・用量を超えて摂取してしまうと、重篤な健康被害のほか、命に関わる場合もあります。たとえ用量を超えて飲んだとしても、効果が倍になるといったことはまずありません。健康のために取り入れるサプリメントだからこそ、正しい量を守って無理なく活用することが大切です。

アスリートの夢の実現を応援する「チーム・ニュートリライト™」

日本アムウェイの「チーム・ニュートリライト™」

日本アムウェイ合同会社は、ヘルス&ウエルネス戦略のもと、人々が健やかで豊かな人生を送るためのサポートを目的に、さまざまな事業を展開しており、その取り組みの一環として2019年に立ち上がった「チーム・ニュートリライト™」。

アムウェイの栄養補助食品ブランド「ニュートリライト™」の栄養補助食品やスポーツニュートリション製品を提供し、アスリートの“夢の実現”を支援するプロジェクトで、現在ではメジャー競技からパラスポーツに至るまで、さまざまな分野で活躍する69名のアスリートが所属しています。

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募集期間:2025年10月10日(金)~11月10日(月)
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対象年齢:6歳以上
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詳細な募集要項および申し込み方法は公式ページを確認してください

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