ローンチとは?意味やリリースとの違いも解説【いまさら聞けないビジネス用語】

ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回は「ローンチ」の意味や種類、「リリース」など似た言葉との違いについて紹介します。
目次
「ローンチ」とは新しい製品やサービス、事業を始めること
ローンチは、「(ロケットや船などを)打ち上げる」「開始する」という意味の英語「launch」に由来し、新しい製品を発売したりサービスを開始したり、公開することを指すビジネス用語です。
ビジネスやマーケティングの分野では、新しいプロダクトやプロジェクトが市場に公開され、顧客に提供されるタイミングを指すことが一般的で、具体的には「〇〇社から新しい製品がローンチされる」「2カ月後にアプリがローンチされる」などの使い方をします。
ただし金融業界においては、市場へ有価証券(株式、債券、小切手など)を発行する場面で使われる専門用語なので、一般的なビジネスシーンでの使用方法とは異なる点に注意が必要です。
ローンチと似ている言葉
ローンチと似た意味を持つ言葉はいくつかありますが、その違いを理解して使い分けることが大切です。ここではそれぞれの言葉とローンチとの違いを見ていきましょう。
リリース
「リリース(release)」は、製品・サービス・情報を公開することを指し、広く一般の方に知らせるという意味合いが強いです。たとえば音楽や映画などの作品を公開したり発表したりする際に使われることが多いですが、新サービスを発表するという意味ではさまざまな業界で利用できる言葉です。
一方でローンチは、市場投入全体を含む製品やサービスの開始を指すため、それに伴うマーケティングやプロモーション活動も含まれているという点が異なります。
キックオフ
ローンチとキックオフはどちらも「何かを始める」という意味を持つ言葉ですが、それぞれ異なるニュアンスを持っています。キックオフはプロジェクトの開始前に行われるミーティングで、関係者の認識統一や戦略策定が主な目的であるのに対し、ローンチは「市場投入」の段階であり、顧客に提供を開始することが主な目的です。
つまり、プロジェクト進行において、キックオフはローンチ前の準備段階であり、密接に関係しているものの目的やタイミングが異なります。
ローンチの種類
実はローンチにはさまざまな種類があります。ここでは、その中からビジネスシーンでよく使われる種類をご紹介します。
プロダクトローンチ
新しい製品(ハードウェア、ソフトウェア、消費財など)を市場に投入する際に行われるローンチがプロダクトローンチです。商品を発売する前から情報を公開し、見込み客を集客するマーケティング手法でもあります。
ローンチパーティー
ローンチパーティーは、新しい製品・サービス・事業の市場投入(ローンチ)を記念して開催されるイベントのことを指します。主に、関係者やメディア、潜在顧客を招待し、正式な公開を祝うとともに、ブランドの認知度向上やプロモーションを目的としています。
ソフトローンチ
新製品や新サービスの販売に先駆けて、限定地域・対象にのみ試験的に公開や販売することを、ソフトローンチといいます。これにより製品やサービスの問題点や改善点を洗い出すために行われます。
幅広い場面で使われる「ローンチ」を上手に使い分けよう!
ローンチは新しい製品・サービス・事業の「開始」や「市場投入」を指す一般的なビジネス用語として広く使われていますが、その種類は多岐にわたります。業界によってまったく異なる意味として使われることもあるので、業界ごとの使い方を理解したうえで、正しく使い分けることが大切です。