2025年の崖を乗り越える!ソフトブレーンの効率的で柔軟なCRM新サービスとは?

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が求められる中、日本国内の多くの組織は依然としてレガシーシステムに依存し、ITコスト増加や人材不足といった課題に直面しています。経済産業省の「DXレポート」(2018年)では、DXが進まない場合、2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が発生する可能性があると警鐘を鳴らしています(「2025年の崖」)。
こうした状況を打破するため、国産ベンダートップのソフトブレーンは、最新技術を採用したCRM(顧客管理システム)の新サービスをエンタープライズ・中堅企業向けに提供開始。同社にて新サービスの発表会が行われました。
目次
変革するCRM市場とソフトブレーンの戦略
1999年に初めてCRM製品「eセールスマネージャー」をリリースして以来、25年間にわたり営業DXを支援してきたソフトブレーン。
同社の豊田浩文社長は、その間、ビジネス環境の変化や顧客接点の重要性が増していることを背景に、新しいシステムを開発するに至ったと説明。「企業が競争力を維持し成長を続けるためには、顧客接点の強化と、それを支える情報基盤の構築が不可欠です」と強調しました。
営業支援を超えた包括的なソリューション

CRM「esm(eセールスマネージャー)」の新サービスは、従来の営業支援ツールの枠を超え、企業の競争力を加速させることを目的としており、以下の3点が大きな特徴となっています。
シングルインプット・マルチアウトプット
CRMの活用を促進するため、1回の入力で複数のアウトプットを生成する仕組みを採用。これにより、営業担当者の負担を軽減し、効率的なデータ活用が可能になるといいます。
AIコンシェルジュ機能
営業担当者が商談後に議事録を作成する負担を軽減するため、AIが会話内容を解析し、自動で議事録や商談データを整理・登録する機能を搭載。これにより、データ入力の手間を削減し、営業活動に集中できる環境を提供されるそうです。
企業のDXを加速する拡張性と安全性
システムの柔軟なカスタマイズや、エンタープライズ企業向けのセキュリティ強化機能を備え、業務の複雑化や分業の進展に対応できる設計となっています。
新アーキテクチャ「コンポーザブルアーキテクチャ」の採用
同社執行役員・開発本部本部長の小田健太氏は、新CRMの基盤となる「コンポーザブルアーキテクチャ」について説明。このアーキテクチャにより、企業の変革に応じてシステムを柔軟に拡張できるようになり、ビジネスの変化に迅速に対応可能なCRMへと進化したといいます。
「ガートナーの提唱するコンポーザブルなシステムは、ビジネス環境の変化に適応しやすいとされています。これを実現しているシステムは非常にまだ少ないですが、我々の新CRMは、コンポーザブルアーキテクチャをベースにすることで、企業が必要な箇所だけに投資し、柔軟なシステム拡張を実現できる設計となっています」と小田氏は述べました。
デモンストレーションで示された新CRMの実力
発表会の後半では、新CRMのデモンストレーションが行われました。特に注目すべき機能は下記の3点です。
スケジュールと顧客情報の統合
営業のスケジュールと顧客情報が自動で連携し、商談前の準備やフォローアップが効率化。
Excelライクな台帳管理機能
直感的な操作性を維持しつつ、営業データの視覚的な管理が可能。
AIを活用した情報検索
営業担当者が求める情報を自然言語で質問すると、AIが適切な資料やデータを提示。
企業の生産性最大化を目指す
豊田社長は、新CRMを通じて「顧客の生産性の最大化」を目指すとしています。企業の成長と従業員の働きやすさを両立させることをミッションとし、システム提供のみならず、導入支援から活用定着までを一貫して支援する「競走力」という新しい概念を掲げています。
今回の新CRMは、営業DXの新たなステージを示すものであり、今後、日本のDX化がいかに加速するか、さらなる展開も注目されそうです。