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毎日しゃべるだけで月5万円!?副業のプロに聞く副業の始め方(上級編)

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副業の始め方(上級編)

給料がなかなか上がらない中、副業をしたいと考える人が増えています。しかし、いざ副業を始めようと思っていても、何から始めたらいいのかわからないという人も少なくないのではないでしょうか。

これまで、副業を探せるマッチングプラットフォームを運営するeito.ct(エイトカラット)代表取締役社長の保科拓也さんに、初めてでも始められるアンケートモニターや、中級者におすすめのテレアポや物販の手伝いといった副業を紹介してもらいましたが、さらに稼ぎたい上級者向けの副業について、副業の内容や報酬、向いている人などを聞きました。

毎日3時間配信で月約5万円を目指すライバー

株式会社eito.ct代表取締役社長・保科拓也さん

eito.ct代表取締役社長・保科拓也さん

前回、副業のプロに聞く副業の始め方(中級編)では、テレアポや物販の手伝いの仕事を紹介しました。今回は上級編として、もう少し稼ぎたいと思う人におすすめのテレアポと物販の手伝いについて紹介します。

保科さんがおすすめする上級者向けの副業というのは、ライバー。

「弊社でもライバーの事務所を運営しています。弊社の場合はディー・エヌ・エーが運営する日本で一番登録者の多いライブコミュニケーションアプリ『Pococha(ポコチャ)』を使って配信をする仕事になります。配信を視聴しているリスナーさんたちが投げ銭をしてくれるので、その一部が報酬になります」(保科さん、以下同)

ライバーの仕事としては、毎日3時間ほど取り組む必要があり、ファンを獲得していくことが重要だそうです。

「時給もあるのですが、それも、数十円からスタートし、ファンが増えてランクが上がっていくと数千円にまで上がっていきます。これは人によってかなり差が出る部分ではありますが、弊社は誰でも月に数万円コンスタントに稼げるようにという方針でサポートしています。そういった意味では何百万円も目指したいという方よりは、月に5万円ぐらい確実に稼ぎたいという方に合っている事務所かと思います」

リスナーとの交流でコミュニティーを構築

ライバーのイメージ

Photo : Shutterstock.com

では、具体的にライバーはどんなことを配信しているのでしょうか。

「時期的な話題のほか、例えば夢があって将来こういうことをしたいという話や、シングルマザーの方で、娘さんが大学に行くまで自分が頑張りたいといった話をする方もいます。自分の目標を話して、それを応援してもらうという、一種のクラウドファンディングのような配信をする方が非常に多いですね」

動画配信といえば、YouTubeもありますが、ライバーの配信とは大きな違いがあるといいます。

「YouTubeは発信する側が主体で、基本的に視聴者は見ているだけになりますが、ライバーは、ポコチャというアプリの中で、リスナーさんたちが声は発せないものの、テキストでリアルタイムにコメントしてくるのが特徴です。実は、配信の大半の時間がコメントへの返事に費やされます。一種のコミュニティになっており、リスナーさん側が主導権を握る場合も多く、中にはライバーさんよりリスナーさんのほうがポコチャに精通していて、いろいろ教えてくれるようなこともあります。つまり、一方的な発信ではなく双方向的なコミュニケーションを一緒に作り上げていく形です。YouTubeはチャンネル登録者が300人くらいでは全然収入につながりませんが、より密なコミュニケーションを取るライバーは、毎日見てくれるようなフォロワーさんが50人でもいれば実は稼げる仕事なのです」

双方向的なコミュニケーションが重要とはいえ、多数の人の前に出る仕事としては、何らかのルックスや才能が必要ではないのでしょうか。

「才能やルックスは必要ありません。ただし、毎日、少なくとも週5日ないし4日は配信する必要があります。ランクを上げていくと時給も上がり、報酬も上がっていくのですが、そのためには他の人と競争しなければなりません。3日以上休むとランクが下がり、せっかく上げた時給が下がってしまうので、できるだけ週5日はやったほうがいいです」

向いているのはしゃべることが自然にできる人

週5日だと、一般的な会社勤めと変わらないようにも思えますが、どのような人が向いているのでしょうか。

「好きこそものの上手なれといいますが、アプリを立ち上げて、ずっとしゃべることが頑張らなくても自然にできる人に向いていると思います。たとえば、主婦の方が自分の料理している姿を映していて、コメントが来たらお返事するという感じです。以前、一番人気があったのは餃子屋の男性で、餃子を焼いているところをずっと配信してファンを獲得していました」

では、実際にライバーになりたいという人は、どのように始めたらいいのでしょうか。

「弊社の場合、受け入れ用の公式LINEにご連絡いただければ、まずライバー事務所のマネージャーが面談します。いろいろご説明して、やると決まれば、ポコチャのアカウントを作るところから始めます。マネージャーがサポートしますので、経験はなくて大丈夫です。これまでご紹介したようなアンケートモニターなどと同様、あらゆる副業のお仕事をしていただくには、まず弊社の公式LINEにご登録いただくことになります。副業のコンテンツが一覧で見られますので、その中からライバーやテレアポ、モニターといった興味があるものを管理者にご連絡いただけますと、管理者から企業の担当者やマネージャーにLINEでおつなぎします。その担当者から説明を聞いてみて、やりたいなと思えばやっていただいて、ちょっと違うなと思えば、そこで断っていただいても大丈夫です」

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[取材・文/bizSPA!フレッシュ編集部]

[取材協力]
保科拓也・・・株式会社eito.ct(エイトカラット)代表取締役社長。1982年、長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。新卒で都銀に入行し、その後ベンチャー系人材企業の立ち上げに携わり、27歳のときに営業代行業で独立。現在、株式会社eito.ctほか1社の代表取締役を務める。東京都渋谷区で妻と小学5年生の長男と小学3年生の長女と4人暮らし。座右の銘は「有難う、の反対は、当たり前」。

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