贋作請負200点売却の貧乏画家に実刑【25年前の今日の出来事】
本物そっくりの贋作(がんさく)を150ポンドで描くと雑誌に広告を出した無名のイギリス人画家と、その広告に飛び付いたイギリス人詐欺師により、贋作(がんさく)約200点が売りさばかれた事件で、ロンドンの刑事法院は被告らにそれぞれ、禁固1年と6年の実刑判決を下した。有名美術館、サザビーズやクリスティーズといった競売会社も被害に遭い、美術界を震撼(しんかん)させる20世紀最大の贋作(がんさく)事件となった。
Q.なんで200点も売却できたの?
ロンドンにあるテートギャラリーへの寄付を通じて館内の資料室に被告の詐欺師が自由に出入りし、著名画家の資料を持ち出して、被告の画家が描いた贋作(がんさく)を本物と見せかける資料を作成し、美術館や競売商に本物と信じ込ませて売ったため。
[参考]
・産経新聞
・朝日新聞
・読売新聞