「炎上嫌われを乗り越えた逆転人生」。YouTuberと経営者の“二刀流”で活躍する元読者モデル
日々の情報収集や娯楽、勉強、ダイエットなど、さまざまな目的で使用される「YouTube」。
もはやその存在は、社会的インフラと呼べるほどのプラットフォームに成長し、なくてはならないサービスとなった。
そんなYouTubeを舞台に、ユーザーへ向けて動画コンテンツを届けるのがYouTuberだ。
エンタメ系や美容系、ハウツー、自己啓発など、現在では多種多様なジャンルのYouTubeチャンネルが開設されている。
そんななか、動画クリエイターとして頭角を現しつつも、それとは別の顔を持つYouTuberもいる。
チャンネル登録者数75万人を超える美容系YouTuber・Rちゃんもそのひとりだ。
人気YouTuberの“Rちゃん”という活動以外に、自身のファッションブランドを持つアパレル経営者の“大野茜里”としての一面も併せ持つ。
炎上を乗り越え、「年商億を稼ぐ女社長」に。
YouTuberと経営者の“二面性”を上手く使い分けるセルフプロデュース術について、本人へ聞いた。
「内定取り消し」で決意した起業の道
愛知県出身の大野さんは、学生時代からティーン向けファッション雑誌「Popteen」の読者モデルとして活躍。2014年には「関東女子高校生ミスコン」のファイナリストに選出されるなど、当時から同世代を中心に人気を博していた。
「最初は読モからアパレルのプロデュースに回った方がリスクも少ないし、自分も輝けると思ったんですけど、私の顔だと無理だなと感じてその道は諦めました。違う方法でもファッションデザイナーになれると思ったので、専門学校に通ってしっかり勉強しようと決めたんです」(大野さん)
自身の夢を追うため、名古屋の専門学校に進学し、ファッションデザインを専攻。
専門知識を身につけていく。
そして専門学校を卒業後、就職の道は選ばずに独立を決意。
2018年10月に株式会社ariuを創業した。
なぜ、新卒でアパレル関連の企業へは進まずに、いきなり起業したのだろうか。
大野さんは「独立するしか選択肢がなかった」と当時を振り返る。
「専門学校の在籍中には就職活動を行い、就職先も決まっていました。でもそれが、読モ時代に炎上騒ぎを起こしたことや、アンチによるネットの悪評が知られてしまい、内定を取り消されることになったんですよ。そうしたときに、今の自分を受け入れてくれる企業なんて少ないなと感じまして。また、自分の好きなデザインができないんだったら、いっそのこと自分で独立するしかない。そう思ったのがきっかけで起業の道を選びました」