「会社に行きたくない…」どうしたらいい?精神科医が教える対処法5選
4.脱力仕事法
「『頑張ろう』『周りからの評価を得よう』と頑張りすぎていませんか。たまには力を抜きましょう。むしろ力を抜いて仕事をしたほうが、効率が良かったり、良いアイデアが出ることもあります。ゆとりも生まれ、無駄な精神的エネルギーの消費を防ぐことができます。力を抜くと柔和な雰囲気になるので、周りの人々とのギスギス感も緩み、同僚やチームにおける連携もより良くなるでしょう」
5.ポジティブ法
「『会社に行きたくない』と気分が沈んでいるときは、とくに何事もネガティブに考えがちです。ネガティブに考えやすくなっていることを自覚して、『ポジティブに考える練習をするときだ』と考えてください。ポジティブ思考がむずかしいときはプラスマイナスゼロの考えで、『何とかなるさ』『できる範囲でマイペースにやろう』『とりあえず目の前のことだけを考えて、先を見ないようにしよう』などと考えてはいかがでしょう。
意識的に口角を上げて笑顔を作るのもおすすめです。幸せホルモンが出やすくなります。同様に、周囲に『おはようございます』『ありがとう』など相手を思いやる感謝の気持ちを込めてコミュニケーションを取ると、気持ちが朗らかになります。周囲にもその気持ちが伝わり、相手が幸せを感じるため、人間関係が良くなることも期待できるでしょう」
「会社に行きたくない」と思ったなら、5つの方法のうち、取り組んでみたいと思ったものから始めてみよう。きっと、自分にとって最善の解決へと向かう糸口が見つかるはずだ。
<取材・文/一ノ瀬聡子>
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【取材協力】
日本睡眠学会認定医、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、指導医。心療内科、精神科のクリニックにて精神障害、睡眠障害などの治療にあたる。「心やすらぐ、ぐっすり眠れる夢の絶景カレンダー」「GOOD SLEEP BOOK 365日ぐっすり快適な 眠りのむかえ方」(翔泳社)監修。
市川メンタルクリニック
https://www.ichikawa-mental.jp/