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「地獄です」帰宅途中に受けたLINEのせいで人生を棒に振った男の話

コラム

「まだですか」「地獄です」と追い討ちが…

 ただ、その日の遅番は派遣社員のスタッフとパートしかおらず、さらに一癖あるお客さんだったようで、売り場の収拾がつかなくなってしまっているのだと、木下くんから連絡がありました。

 そこで、蓮斗さんは職場に戻ることに決めました。その決断が後々、一生の後悔を生むことになるとは露とも知らず…

事態の収拾に時間が掛かって退勤は夜遅くに…

 店に戻った蓮斗さんは責任者として対応を引き継ぎました。丁重に陳謝してから問題の惣菜を味見させてもらったそうです。

「お客さんの言う通り、確かにタケノコが少し苦い味がしました。多分、これのことを言っているのだろうと思いました」

 ただ、容器に貼ってあるシールを見ても賞味期限は過ぎていません。おそらくタケノコのエグ味が原因なのだろうと見当をつけました。

 しかし、お客さんはヒートアップしていて、そのことを指摘しても「はいそうですか」とは引き下がってはくれないだろうと判断し、新しい惣菜と、さらに手巻き寿司を渡すことで、納得してもらい帰ってもらいました。

 その後、クレーマー対応にあたった派遣社員のアフターケアと本部への報告書を作成し、溜まっていた事務仕事や仕込みのチェックをしていました。再び職場を出たのは夜の9時を過ぎていたそうです。

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