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「もしかして一緒の布団に寝ているの?」サプライズで会いにきた彼女にマザコンがばれて終了

コラム

無言で立ち去る彼女

 健介さんはとりあえず部屋に美咲さんを招き入れ、母親と3人で小一時間を過ごしました。しかし、美咲さんは楽しくない様子。出したコーヒーもほとんど手を付けず、立ち上がり、

「私、お昼から友達と会う約束があるので、これで失礼します」

 と言い、その場を立ち去りました。そして、しばらくしてから美咲さんから一通のLINEが届きました。

 そこには、母親が泊まりに来ているにも関わらず、「どうして寝床が一つしか無かったのか?」、「もしかして一緒の布団に寝ているのか?」と問い詰める内容のLINEが書かれていました。

「はい、確かに俺は母親と一緒の布団で寝ていました。でも、それはもちろん変な意味なんかではありません。一人暮らしの男の部屋に客用布団なんてあるわけも無いし、敷くスペースも無かったから仕方なかったんです。ただ、美咲にとってそれは異常なことに映ったみたいです」

 母親と一緒の布団で寝るのはあまり一般的ではありませんが、健介さんにとってはあくまで母親。別にこれといったやましい感情など無かったのでしょう。

「だから、正直にありのまま、寝るスペースが無かったら仕方がなかったと理由を説明しました」

自分っておかしいのでしょうか?

 それっきり美咲さんからの連絡は途絶え、その日の夜遅くにお別れしたいというLINEが届いたそうです。健介さんは慌ててLINEを返信しましたが、美咲さんの決心は固まっていて、揺らぐことはありませんでした。

 確かに同じ布団で寝ているのは一般的では無いことかもしれませんが、それだけ関係が良好だということでしょう。また、それに対してびっくりしてしまう美咲さんの気持ちも分からないではありません。

「俺は間違っていたのでしょうか」

 健介さんは話をそう締め括りました。

 価値観というのは人それぞれ。それが理解できないということもあるのかもしれません。

<文/ベルクちゃん>

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愛犬ベルクちゃんと暮らすdigiart(デジアート)の担当者です。音楽心理学に基づいた「耳で飲むお薬®」をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなど、心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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