「お金と強力な縁で結ばれたい」と思うことはありませんか。私が金融機関で勤務していたとき、支払不能になって調停・自己破産といった債務整理をする人もいる一方、多額の借金がありながら全額返済をした元顧客もいました。今回は、借金を全額返済した人に見られた変化から、「お金と強力な縁で結ばれたい」という想いを叶えるヒントとなる行動を5つ紹介したいと思います。

※画像はイメージです（以下同）

1. 否定せずとりあえずやってみる

返済が滞った元顧客には、否定的でアドバイスをしても実行しない印象がありました。例えば、修理なども行う中古車販売店を営む元顧客は、近所の人や仕事関係者が持ち込んだ車について、一部無償で直したり数百円程度の部品なら代金をもらったりせず直していたのです。

もちろん、お客さんは大喜び。けれど元顧客は、お客さんの減少に加えて、無償サービスの積み重ねが原因で借入をしている身です。自分も苦しい状況なのだから、正規のお金をもらうべきだと何度アドバイスしても「そんなことしたら、ますます客が減ってしまう」「たいした金額ではない」と否定し続け、最後には首が回らなくなって破産してしまいました。

職種は違いますが、居酒屋を営む元顧客はアドバイスを聞き入れ、食前にサービスで出していた一品の提供や馴染み客への割引をやめることに。すると、閉店時間が過ぎてもちょっとのおつまみと少しのお酒でウダウダと話し続けていた馴染み客が減ったのです。

そのため、営業時間店どおりに店を閉められるようになり体がラクになったばかりか、新しいお客さんも増え、売上も上がって支払いがスムーズになりました。

自分の状況やアドバイスをくれる人がどのような人かにもよりますが、リスクの少ないことであれば、否定せずにとりあえずやってみることも大切だといえるでしょう。

2. 整理整頓や掃除をする

返済が滞った元顧客の自宅や部屋は、整理整頓や掃除ができていないことが多かったです。また、訪問したとき徐々に自宅などが汚くなっていく人の大半が、支払いに困っていくという状況も目にしています。

信じられないかもしれませんが、「お金がない」と嘆いている元顧客の玄関や片付いていない汚部屋には、小銭が散らばっていたりお札がクシャクシャに丸められて放置されたりしていることもあり何度驚いたことかわかりません。

また、きれいに保管しておけば着られたであろう洋服が床にホコリやゴミと一緒に置かれていたり、庭の石像や家屋に飾られている骨董品が手入れされないまま汚れたりしていることもありました。購入したものを丁寧に使ったり不用品を売ったりすることでも節約や臨時収入にもなるので、整理整頓や掃除は本当におすすめです。