敵か味方か?目標はプレッシャーではなく味方にした方が得だ
目標のない会社生活は本当にノンストレスか?
「目標とか設定せずもっと気楽に働きたい」「別に成長しなくていい」そう思う人もいるだろう。筆者もときどきそう思う。仕事に疲れて休みたいときは特にそう思う。しかし想像してみてほしい。目標がなく、ただ毎日気楽に働く仕事は、本当にノンストレスだろうか? 毎日が面白いのだろうか?
目標がないということは、会社から成長を期待されないということだ。淡々と毎日が過ぎていく。しばらくは気楽でパラダイスかもしれない。しかしそれが、5年、10年、20年続いたとしたら……筆者は、すごく退屈だろうなあと思った。
もちろん、仕事はそうして淡々とこなし、プライベートを充実させる、という考え方もあるだろう。しかし仕事がすごく退屈なことに変わりはない。毎日、早く勤務時間が終わらないかなあ、とそればかり考える。その退屈な時間が、ストレスにならないだろうか。
ワクワクする目標を自分から提示する
話をもとに戻そう。目標は善だ、と言いたいわけではない。どうせ目標と付き合っていかねばならぬのなら、自分のストレスにならないように付き合った方が得だ、ということを言いたい。その方法の1つが、筋トレと同じように捉え、自身が成長する指標にしていくという提案だ。
さらに、そこに自分がワクワクできるように目標を、自ら会社に提案するのもいい。例えば、会社から「今年度の君の目標は5000万円の売り上げをあげることだ」と言われた場合、「その目標に加え、ーーの資格をとって次年度の仕事に活かせるようにします」とか、「5000万円の売り上げのうち1000万円は、自身が前から好きだったスポーツ業界の新規顧客から受注することを目標とします」とか。
それは個人の勝手な事情でわざわざ提示する必要はない、と思うかもしれない。しかし公に提示することで、自分も後にはひけなくなるし、周りも協力してくれるかもしれない。前向きな攻める姿勢は、会社にとって好印象となるだろう。
そもそもの目標から立てられるなら、「今年度は売り上げ目標は3000万円に設定し、余力を会社の広報機能としてSNSを活用するプロジェクトを立ち上げ、初年度フォロワー1万人を目指したいです」など、より興味のある方向に自分の目標設定を寄せてしまうという方法もある。それが通るかどうかは会社や上司にもよるが、試す価値はある。
いずれにしても、売り上げの数字だけではない目標を含ませることで、無機質な目標が有機的になり、仕事へのワクワク感につながっていくと思うのだ。
<文/ORIZE 画像/shutterstock.com>