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「昭和のおっさん全開乙でもいい!」タイパを求める人間が退化するワケ<伊藤羊一×池田紀行>

ビジネス

意識高くないと仕事もできない

伊藤:「自己啓発本なんか読んでるんだ、意識高くね?」みたいなね。いや、意識高くないと仕事なんてできないと思うんですよ。池田さんが書かれている「note」はTwitterなどで自然と回ってくるので読むのですが、図を使うなどしてすごく整理をされていますよね。

池田:抽象化フェチとも言うのですが、僕は俯瞰フェチで、世の中の事象を見ると、「つまりはこういうことなんじゃないか」というふうに、頭の中でまとめて整理したくなってしまうんですよね。

伊藤:私も俯瞰フェチなんですよ。もう圧倒的に俯瞰フェチです。

池田:でも点(ひとつの仕事やひとつの経験のこと)がないことには俯瞰のしようがないんですよね。点がないことには、上空から「なんか見える」だけのことなので。でも点が見えていれば、点と点の繋がりが分かり、それが面になるんですよね。だから僕も若いときは目の前の点をがむしゃらに追っていたのですが、視座が上がると「これってこういうことだったんだ」ということに気付くんですよ。

点を溜めないと発見は生まれない

池田紀行

池田紀行氏

伊藤:点を溜めないとその発見というのは絶対に生まれないですよね。「これ、世の中の構造わかっちゃった」みたいな瞬間が何度かあるんですが、実はまったくの勘違いだったと後で気付く。その繰り返しですよね。

池田:私もまったく同じことを繰り返していて、今は「今度こそ全部分かったぞ」と思っています(笑)。だから、ビジネスパーソンに向けて、まず言えるのは、点をたくさん打つなかで挫折や絶望はあると思いますが、そこで諦めてはいけないということです。その点と点が繋がっていくからこそ未来は明るいんだぞということを、自分の経験があるからこそ若い人たちには伝えたいです。

伊藤:本当にそれしかないんですよ。池田さんも著書で書かれていますが、もう量しかないんですよね。量をこなしていない人は、成長の過程が曲線ではなくただの直線で終わってしまうんですよ。

「僕たちのチーム」のつくりかた

「僕たちのチーム」のつくりかた

一人ひとりの強みを活かし、成果に向かってともに進む「フラットなチーム」のつくり方を、1on1、会議、プロジェクト、ゴール設定など具体的なカテゴリごとに紹介

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