「涙を見せればイチコロ」彼女からの“誤爆LINE”で別れを決意するまで
ある日見慣れない文面のLINEが
そんなふうに思ってしまう自分にも罪悪感を覚えていた克也さんでしたが……ある日、彼女からLINEが届きます。そのとき、たまたまスマホを手にしていた克也さんは通知画面をタップして開いてみると、それは彼女のLINEらしからぬ見慣れない文章でした。
「いつも可愛らしい絵文字を使って送ってきてるのに、この時は1つもついてなくて、言葉遣いもがさつだったんです。そこには、『男なんて涙を見せればイチコロだって』と、計算高く涙で男を操るテクニックを説く文章が書かれていたんです。恵子がそんなことを考えて振る舞っていたことにも驚きました」
恵子さんは女友達に送るはずだったLINEを、間違えて彼氏である克也さんに送ってしまったのです。さらに運の悪いことに送信を取り消しする間もなく、克也さんがそれを目にしてしまいました。
彼女のことが怖くなった克也さん
「その日はずっと上の空でしたね。あんな可愛らしかった彼女が、裏でそんな顔をして騙していたのかとショックでした」
騙された気持ちになった克也さんは、数日悩んだ後に、恵子さんに別れを告げました。彼女が酷く身勝手な人間だとしか思えずに怒りさえ湧いてきたそうです。
「今になって思えば、そういう振る舞いが、彼女なりの愛情表現のひとつだったのかなあと思ったりしましたが、やっぱり気分の良いものではありませんよね。恵子に対する愛情はすっかり冷え切って戻ることはありませんでした」
ミスは誰にでもありますし、友達と恋人では文章の雰囲気を変えて送るのはよくあることかもしれません。ただ、そのミスで人間関係にヒビが入ってしまうことも事実です。LINEを送る際は、よくよく注意してから送信しましょう。
<TEXT/湯浅 肇>
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