モテを具現化した「あざかわ女子」漫画作者が明かす“意外な恋愛経験”
今や女子のモテキャラのひとつとして定着している“あざかわ女子”。男性読者の中には、たとえ計算であってもその見た目や性格から理想の女性像として挙げる人も多いだろう。誰もが1度は好きになってしまうそんな“あざかわ女子”に、もしも完膚なきまでに叩き斬られたとしたら、どうだろうか……?
男性読者が思わず戦慄する、そんな“あざかわ女子”が躍動するシーンが話題となり、大きな反響を呼んでいるのが、BookLive発のオリジナルコミック『あざ婚~あの子が結婚できない理由~』(ライブコミックス)だ。彼氏いない歴=年齢の非モテの戸田ちづると、モテを具現化した“あざかわ”の安西マリ子の2人が繰り広げる婚活ドラマを軸に、次々に登場する失礼男を一切の遠慮なしに撃沈させていく痛快さが人気のひととなっている。
今回は、作者である漫画家のアン・ミツコさん(@anmitsuko2016)に取材をお願いし、この作品が誕生した理由から、恋愛作品を描く上での苦労について話を聞いた。
前半となるこの記事では、意外にも恋愛経験がほとんどなかった学生時代から、漫画家としてデビューするまでのお話を紹介。また、この記事の最後には本作の一部を特別掲載する。
クラスの人気者ではあったが…
──これまで恋愛作品を数多く手掛けられているので、単純な発想ですが、たくさん恋愛経験もあるんだろうなと思ったのですが。
アン・ミツコさん(以下、アン):大人になってからですよ。それまでは、ぜんぜんで。小学生の頃で言うと、男の子よりうるさいキャラでしたね(笑)。自分で言うのも変ですが、クラスの人気者だったとは思うんですけど、恋愛対象じゃない、みたいな。
──そうなんですね。高校生や大学生になったら変わりましたか?
アン:まったく、でした(笑)。キャラがそのままだったんで、恋愛の対象と見なされないというか、男の子として扱われるんですよね。私もそれが特別に違和感とかなくて。大学では、まわりの人たちはいろいろと恋愛していましたけど……。
スタートでつまづいた大学生活
──では、大学生になっても作品に登場するような恋愛は?
アン:どうだろう? 男子学生との思い出はないですね(笑)。サークルとかも入ってなかったですし。アルバイト先で出会った年上の人とは付き合ったことはありましたけど……。それでも、自ら「たくさん恋愛しました!」って言えることはなくて。たぶん、大学生活のスタートのときに失敗しちゃったからだと思うんですよ。
──どういった失敗を?
アン:ゼミの自己紹介のときに、これまでと同じノリでいってしまって。名前を言ったあとに、「はい、みなさん何か質問ありますかー?」って言ったら、シーンみたいな(笑)。真面目な学校だったっていうのもあるんだと思うんですけど、そういうことも原因で、なかなか周囲と溶け込めないなっていう。