課題をクリアしたらデートに誘われる…恋愛漫画家が遭遇した「ヤバい男たち」
結婚が自分を幸せにしないという思い
──アンさんも婚活の中で疲弊したこともあったのですね。
アン:もちろんです。がんばり過ぎると続かないし、どうしても疲れちゃうんですよ。気取らずに、「楽しめればいいかな」ぐらいがちょうどいい気がします。
──そうした婚活を通して、見えてきたものはありますか?
アン:結婚することだけが幸せじゃないってことですよね。日本社会って、女性は30歳までに結婚したほうがいいみたいな圧力ってあるじゃないですか。そう信じ込まされている女性たちにとっては、結婚することが幸せだって思うはずなんです。でも、それがゴールでは絶対ないし、1人で過ごすことで得られる幸せだってあるはずなんです。
まずは「自分の人生を楽しむ」こと
──いろんな幸せの形があってもいいですよね。どこでそう感じるようになったのですか?
アン:これまでずっと生活が不安定ということもあって、心のどこかで生活基盤がしっかりしている男性を求めていたんです。それって出会った男性が家事全般を妻に任せたい人だったら、私は仕事を辞めなきゃいけないってことですよね。うまくマッチングすれば幸せですけど、そうじゃないとどっちかが我慢するしかないんです。だからまずは自分の人生を楽しもうって、「そのうちまた出会いがあるかな」と思っていたら、次はそれほど気負わずに、婚活にも乗り出せると思うんです。
──相手に依存していない分、楽な気持ちで婚活に臨めると思います。
アン:一部そういう思いも込めていますが、基本的には面白おかしく読んでほしい気持ちですけどね(笑)。この作品を読んで、気持ちを楽にしながらがんばりすぎずに幸せになる人が増えればうれしいです!
<取材・文/橋本未来 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
【アン・ミツコ】
2016年11月、月刊YOUにて『婚活戦線』でデビュー。読み切りマンガ『貧乳のトリセツ』や『不倫女子に告ぐ』など、アラサー女性の恋愛のリアルを描く。本作『あざ婚〜あの子が結婚できない理由〜』(ライブコミックス)のほか、『コリドー街の女たち〜日本最高のナンパスポットで恋を貪る〜』(ココハナ)などの作品を発表している。
【漫画を前半から読む】⇒『あざ婚〜あの子が結婚できない理由〜』第1話前半