課題をクリアしたらデートに誘われる…恋愛漫画家が遭遇した「ヤバい男たち」
非モテ系女子の戸田ちづると、“あざかわ”女子の安西マリ子の2人が、婚活の中で出会うクセが強すぎる男たちに次々と立ち向かうBookLive発の異色の恋愛漫画『あざ婚〜あの子が結婚できない理由〜』(ライブコミックス)。
この作品について、作者のアン・ミツコさん(@anmitsuko2016)にインタビューを敢行。前半の記事「漫画作者が明かす“意外な恋愛経験”」では、漫画家になる以前のお話を中心にうかがった。
後編では、漫画家デビュー後に直面した恋愛漫画を創作する難しさや、作者がたどり着いた恋愛の境地について語ってもらった。またこの記事では、第1話の一部を特別に紹介する。
【インタビュー前半】⇒モテを具現化した「あざかわ女子」漫画作者が明かす“意外な恋愛経験”
漫画のために恋愛しても意味がない
──これまでに発表された作品は、基本的には自身の経験が中心なのですか?
アン・ミツコさん(以下、アン):そうですね。ときには、私とは別の意見を聞きたいと思って、編集部の方にご紹介いただいて、結婚相談所の方にお話を伺ったこともあります。でも、基本的にはこれまでの恋愛や婚活の経験がもとになっていますね。
──自身で取材などもされるのですね。
アン:ただ、婚活については取材というよりガチな気持ちで取り組んでいますよ。作品のために、結婚相談所やマッチングアプリを使うんじゃなくて、本気で結婚したいという気持ちで。だから、「これはネタになりそうかな」と思って、あえて変わってそうな男性に近づこうとは思わないですね。
課題をクリアするとデートに誘われる…
──例えば、『あざ婚』第1話に登場する、一挙手一投足に点数を付ける男性が登場しますが、モデルになったあの方も真剣に恋愛しようとされた方だったのですか?
アン:もちろんですよ! でも、その人もさすがに口に出して何点とは言いませんでしたが……。心の中のカウンターのカチャっていう音は確実に聞こえていました(笑)。それを作品として少しデフォルメしたのが、あそこに登場する男性です。
──ちなみに、どういった部分で点数があがったり、さがったりするのですか?
アン:例えば……体調を崩してその方が寝込んだときに「前の彼女は、部屋のドアノブに食料とか飲み物を掛けといてくれたけど、キミには何ができるの?」みたいな(笑)。その課題をクリアすると、またデートに誘われるとか。