洗濯の悩みは100人100通り。“日本一の洗濯屋”が教える、プロの技術を明かすワケ
洗濯の悩みを聞き続けてきた結果
「これはいずれ書籍化して正しい洗濯の方法や知識を啓蒙していく必要があるなとイメージしていたところに、出版社から『洗濯に関する本を出しませんか』と声をかけていただいたんです。それが本を出すきっかけとなり、洗濯ブラザーズの知名度も高まっていきました」
著書の出版を機に、洗濯ブラザーズはメディアにも取り上げられるようになった。2021年にはLIVRER2号店を世田谷区の三宿にオープンさせ、順調にビジネスを軌道に乗せている。
だが、これまで劇団四季やクレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを手がけてきた“プロの洗濯ノウハウ”を公開することに抵抗はなかったのだろうか。
プロのノウハウをあえて公開したワケ
茂木さんは「ノウハウといっても、僕らプロとしてはごく当たり前のことを伝えている」と話す。
「洗濯の仕方って、誰からも教わるものでもないですし、ネットには一般的なことしか書かれていないことも多いです。だったら、僕らがやってきた洗濯のノウハウを余すことなく公開し、お客様が洗濯の悩みから解放されたらハッピーだなと思いました。プロとしては意識することなく、普段からやっている洗濯の仕方でも、それを知らないお客様からしたら、目から鱗なハウツーが多いんです」
前編では、茂木さんに洗濯ブラザーズの結成背景や起業時の苦労話を聞いたが、後編では洗濯の具体的なコツや、「洗ブラ流、節約の基本」について掘り下げていく。
<取材・文・撮影/古田島大介>
【洗濯ブラザーズ】
茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」、東京・三宿に「LIVRER MISHUKU(リブレ ミシュク)」を経営するかたわら、劇団四季、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。メディア出演多数。著書に8万部突破のベストセラー『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム刊)がある。洗濯ブラザーズ 公式サイト