『愛の不時着』ってほんと?日本人のイメージって?脱北者が語る本音
『愛の不時着』って本当にあるの?
――想像を超える大変な経験をされた中で、急にこのような話は恐縮なのですが日本では『愛の不時着』というドラマが流行りました。このドラマはご存じですか?
キム:ええ、知ってますよ。韓国でも有名でしたから。
――ご覧になりましたか?
キム:いいえ。内容はなんとなく分かりますが見ていません。あれは空想で、でたらめなので脱北してきた人たちは見ないんじゃないでしょうか。あまりにも馬鹿らしくて。もともと北朝鮮が嫌いで逃げて来たんですもの。少なくとも私は見ません……嘘っぱちですもの。
日本はとにかくヤバいところだと思っていた
――もしヒロインみたいに、パラグライダーで韓国から北朝鮮に迷い込んでしまった場合どうなるでしょうか?
キム:そうですねぇ……まず捕まった後、拷問にあうでしょうね。それから人質になって、韓国と交渉の材料にされるでしょう。だって、お金になるから(笑)。まぁ、かなりシバかれることは覚悟しなければいけませんね。
――北朝鮮の方は日本についてどう思っていらっしゃるのでしょうか。
キム:そうですねぇ……とにかく「日本は最悪だ」という教育しか受けて来なかったので、日本に対するイメージは最悪ですね。例えるなら“悪魔のイメージ”です。怖いし、恐ろしいし、感情がない……そんな感じでしょうか。