「自分を肯定したい」元乃木坂46伊藤万理華が語る、“救われた”と感じる瞬間
いい意味で意識が崩壊した“一言”
――いずれにしても周囲との関わりによって気づかされたことが多いのでしょうか。
伊藤:そうですね。1人で考えていると、どうしても誰かと比較してしまいます。特に10代はそういった葛藤が大きい。それが、すべてを含めて「それもあなたの個性なんだよ」と言って好きになってくれる人がいることを知ってビックリしました。
自分がコンプレックスに思っていることや、性格、ほかにもたとえばバラエティ番組で変なこと言っちゃったなと落ち込んでいたら「面白いじゃん」「かわいい」と言ってもらえて、いい意味で意識が崩壊しました。
少しでも肯定してくれる人がいればいい
――秀でる、秀でていないではなく、「好き」と受け入れてもらえることは大きいですね。
伊藤:はい。好きはもちろん「素敵だよ」「それもありだね」でも、少しでも肯定してくれる人がいれば、自分を受け入れられるのかなって。この映画も、周りにいる人が佳純のことに気づいたり、理解して受け入れてくれることで、彼女が前を向けるんじゃないかと思いました。
――そうですね。具体的には書けませんが、本作のラストでの言葉も印象的です。
伊藤:あの言葉で私も救われました。どちらかというと、私自身は睦美よりも、佳純の側で観ていました。この映画に出られて、出会えて、本当によかった。そう思える人が、きっとたくさんいると思います。