レジェンド声優・山寺宏一「僕はSNSを気にする気弱な61歳」仕事への“意欲”も
山寺版「スパイク」はなかったかも?
――落ち込んだりしたことは。
山寺:それはたくさんあります。ついこの間も「絶対に取るぞ!」っていうオーディションに落ちましたから。落ち込むけど、たくさん受けて、受かる人はひとりだけですから。だから仕方ないですよね。
昔、すごく好きな原作もので、ほぼ決まりだったのに「別の人が見つかった」とダメになったときはすごく落ち込みましたけど。でもそのときもね、すぐあとに、同時期にスタートするいいお話が来た。それが『カウボーイビバップ』です。
その落ちた作品をやっていたら、『カウボーイビバップ』のほうはなかったかもしれないから巡り合わせですね。
ネットの心無い言葉に傷つくことも
――山寺さんは常にパワフルな印象です。何がモチベーションになっていますか?
山寺:人に褒められることです。
――ツイッターにも「褒められて伸びるタイプです」と書かれてますね。
山寺:僕は心が折れやすいので、「ディスらないでね」対策です(笑)。自分に関するニュースのコメントとかは見ないようにしてるんだけど、この前もつい見ちゃったらショックを受けてしまって。