空白の1年間、何があったのか明らかに

　さらに、最悪の事態を察知します。

「彼の隣に座る女性はお腹が大きく、彼と親しげに話していました。仕事で忙しいことを理由に会っていなかった1年間は、おそらく彼女との時間に費やしていたのだと理解しました。とはいえ、彼とは結婚の話をしていて、仕事が落ち着いたら本格的に次のライフステージを考えるはずだったんです。もう試合どころでありませんよね」

　小池さんは意を決して問い詰めます。

「試合が終わった次の日、彼に電話しました。5回ほど電話してやっと彼が出たので、試合会場で女性と一緒にいた様子を見つけてしまったことを伝えたんです。彼はわかりやすいほど動揺していたので、すぐに状況を理解しましたね」

私は本命ではなく不倫相手だった

　あの見知らぬ女性は誰だったのでしょうか。

「さらに問い詰めると、やっと口を開きました。なんと隣にいた女性とは1年前に結婚していたそう。しかも、2か月後には子どもが産まれると言っていました。なんとなく察してはいたものの、私は本命ではなく不倫相手だったことが明らかとなり、かなりショックでした」

　その後、2人の関係はというと……。

「もちろん別れました。彼のお母さんにはお世話になっていたので連絡を入れました。お母さんからも本人に伝えてもらい、反省していたそうです。出産を控えているとのことで、彼の奥さんに伝えるかは本人に任せていますが、私は気持ちの落とし所が見つからず……。半年経った今でも怒りが収まっていません」

　まさか自分が不倫相手だったと知った小池さん。今回の出来事がトラウマとなり、なかなか次の恋愛に踏み込めないそうです。

＜TEXT／Honoka Yamasaki　イラスト／zzz（ズズズ）@zzz_illust＞

―特集・実録！私の結婚トラブル―